親にはお風呂に入って欲しい
様々な家庭環境や、介護の課題があると思いますが、介護をされている方で、お風呂の問題は大きいのではないでしょうか。
今回は、主に介護保険サービスですが、入所施設やデイサービスの入浴と同時に、家族介護による清潔保持もお伝えしていきます。
1. 入所施設や、デイーサービスでの入浴
いわゆる入所施設と、通所のデイサービスでは、どのような入浴が行われてるのでしょうか。
1-1. 入所施設での入浴
まず、大きく分けて一般浴、機械浴に分かれます。
一般浴とは、家庭で入る個浴と、銭湯や、温泉施設で入るような大浴場のタイプがあります。
機械浴とは、ストレッチャー浴、とチェアー浴(座浴)にわかれます。
ストレッチャー浴とは、主に寝たきりの方がメインとなり、担架に乗ってそのまま、入浴する浴槽での入浴です。
チェアー浴(座浴とも)とは入浴専用の車椅子座ってそのまま浴槽に入ります。
1-2.デイサービスでの入浴
ほぼほぼ、一般浴(大浴場)ですが、施設併設型のデイサービス等ありますので、色々なケースがあります。施設併設型では上記のような機械浴にはいっているデイサービスもあります。
1-3. リフト浴
座位保持が難しい場合(車椅子に座る事が困難な方で、ストレッチャー浴以外の選択肢で、リフト浴もあります。
身体をロープで固定してリフトで吊り上げ、
個浴に入る方法です。
私の経験や,聞いた話からすると、恐怖心からかあまり好まれませんが座位保持が困難であり、かつ臥位保持(仰向け、側臥位、うつ伏せ)も困難な場合はマッチする方もいるでしょう。
2.訪問系入浴介助サービス
2-1. 訪問介護での入浴
ホームヘルパーが自宅の浴室、浴槽での入浴の介助を行います。
2-2. 訪問入浴介護での入浴
事業者が入浴機材を自宅に持ち込み入浴介助をします。基本的に家族介護で困難な場合に用いられます。従って、ホームヘルパーが1人で対応出来ない利用者等に使われております。
3.家族介護による入浴介助及び清潔保持
家庭での入浴に多少なりとも困難を感じられつつも、訪問系入浴サービス対象日以外は家族により清潔保持やリフレッシュしてもらいたいと思っておられる方もおります。
家族のケアを視点に置き、本人の快適さや介護者の負担のない方法を一緒に考えていきましょう。
3-1. 家族による入浴介助
家庭での入浴での問題は、要介護者の移乗、羞恥心や、怠惰から億劫がる、介護者の体力、精神力、事故のリスクでしょう。
まず、高齢者の、三大事故は、転倒、窒息、ヒートショックです。
転倒、ヒートショックは、浴室が一番の場所にあげられてます。
すなわち転倒が起きそう、又は起こしそうな介護、ヒートショックが起きてもおかしくないような環境ならば、極力施設やデイサービスの入浴をお勧めすべきです。
3-2.家族による全身清拭
ベッド上で濡れタオルを用いて綺麗に拭う事を言います。おむつ交換もそうですが、清拭を行う際に体位変換してもらいますので褥瘡(床ずれ)予防にもなります。
3-3.家族による陰部洗浄
デリケートな部分の為、介護者にもある程度慣れも必要ですが羞恥心や失禁による不快感を考慮する事が大事です。
主にベッド上で行います。ペットボトル等にお湯を入れ、陰部を部分的にシャワーするのです。いくつか方法がありますが、ベッド周りが濡れないように、ビニール等準備が必要です。
まとめ
デイサービスに親に通って欲しい理由が、お風呂に入ってもらいたいというご家族の発言を良く耳にします。
利用者さんの入浴はご家族にとっても重要項目であるので、介護士に求めるものも結構多かったりもします。利用者さん、家族の要望に寄り添う一方、心身に見合った入浴介助を突き詰めていけば、介護士側の負担も今より軽減できるのではないでしょうか。
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