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勝手に触っちゃ駄目!

私達は自身の意思で身体を動かしたり、移動しております。しかし状況によっては他人が自身の身体に触れたり、自身の身体を移動させる事もあります。

床屋や美容院で洗髪してもらったり、看護師に注射してもらったり、あげればいくらでもありそうです。必ず、『お湯かけますねー熱くないですか?』『少しチクっとしますねー』等の声掛けがあります。

もし、声掛けがなかったらどうでしょうか。普通は驚きますし、怒ります。喧嘩にも十分、発展するでしょう。

今回は主に介護で利用者さんの介助をする前の声掛けについてお伝えします。

1.今から何をするのか明確に伝える


残念ながら慣れが生じてくると、利用者さんが乗っている車椅子をろくな声掛けをせずにグイっと引いたり、押したりしがちです。

酷い人になると、無言で利用者が乗っている車椅子を食堂から居室など別の場所に移動させたりという事もあります。

勿論、どんなに忙しくても相手がコミュニケーションが取れなくても無言で移動させるなんてのは論外です。モノとして扱っている事と等しい事を行っている訳ですから。

相手の身体やモノに触れる前には、声掛けが必要ですね
介助する場合も当然、開始前に声掛けが必要となります。

声掛けは、極力今から何をするのかを明確に伝える事が望ましいでしょう。

又、声掛けする理由としては以下の項目があげられます。

1-1.理解してもらう

自分の身体に今から何が起こるか、理解してもらいます。
『ズボンおろしますねー』『居室まで移動しますね』『陰部に少しお湯かけますね―』

どれも理解してもらわなければ、びっくりしてしまいます。介助をされる利用者さんは明確に説明をされて、理解をする事により不安も和らぐ事につながります。

1-2.了承を得る

OK?

当たり前ですが、利用者さんに選択権があります。利用者さんの身体に今から起こる事柄に了承を得なければなりません。

利用者さんの身体は利用者さんのものだからです。他人が移動したり、勝手に触れる事はそもそもが、あり得ない事なのです。

1-3.心の準備をしてもらう

『今からこちらのベッドに移りますね』『左腕から袖を通しますね』などと驚かせない為に、今から起こる事へ心の準備をしてもらいます。

利用者さんに心の準備をしてもらうと、介助に協力的であったり比較的スムーズに遂行できる事が多いです。

1-4.介護職員のミスや事故の防止

介護職員も声を出す事により、介助内容の確認にもなりますのでミスや事故の防止となります。

例えば服薬介助などは、『○○さんの夕食後の薬です』と言う事で誤薬防止となる為、行っている介護事業所も多いですね。


2.そもそも勝手に触れない

そもそも、冒頭でお伝えしたように、私達の生活で他人の身体やモノに勝手に触ると言う事はありません。勿論、家族や恋人、友人であれば別ですが。

他人と身体がぶつかって謝るのも過失とは言え、無言で身体に触れてしまったからですね。
痴漢が犯罪なのも、許可なく身体を触るからです。許可があれば、場所さえわきまえれば犯罪になりません(笑)

介助の前には声掛けを徹底しましょう


御一読ありがとうございます!!


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