友達(2023.04.20)
長男は週一でスイミングに通っていて、これまでに何度かやめたいと言ってきたがどうにかこうにか約3年続けている。
なぜ続けてこれたかというと、長男いわく「一番の友達」であるR君と唯一会える場所であるところが大きかった。
R君とは幼稚園で一緒で、別々の小学校へ上がった。二人は週に一回スイミングで会えるのを楽しみにしていた。
しかしR君は小学校へ上がってから始めた体操教室が忙しくなり、先週のスイミングを最後にもう来ることができなくなってしまった。
寂しいであろう長男。しかし今日も文句を言うことなくスイミングへ行き、苦手だったクロールで先生に褒められ、背泳ぎに至っては同じコースの子供たちの中では一番速い。
長男がスイミングを続ける唯一の動機だった友達がいなくなってしまって、私は長男がスイミングを辞めたいと言うと思っていたし、さすがにそうなったら今度ばっかりは仕方ないかと思っていた。しかしそうはならず、スイミングに少しやる気を見せている長男。私はあまり表情には出さないが、そういう子供が大好きだ。泣きそうになる。心から応援したくなる。
私が「R君が来なくなって寂しいだろう?」と聞くと「一番の友達に会えなくなったから寂しい。でも2年生になって、新しいクラスでもう二人も友達ができたんだ。二人も!」と嬉しそうだ。別れがあれば出会いもある。もちろんR君にもう会えないなんてことはないのだが、これから長男にはどんどん新しい友達が増えて、世界が開けていくだろう。新しい楽しみを見つけていくだろう。
まだ小学生。なんでも出来る。なんにでもなれる。どうかこれからの長い人生を楽しんで欲しいと思う。