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長男とデートその2(2024.11.17)

ひさびさ長男と二人で行動した。前回は昨年の2月だから2年ぶりくらい。

最初は別府のアルゲリッチハウスというところで開催された「読み聞かせコンサート」に行った。

これ、行くまでには紆余曲折あったのだが、それは置いといて、小学生とその親一人のみしか行けないので、長女・次男は行く事が出来ない。そして私はこれを会社のエラい方からお誘い頂いているので、妻が行くわけにはいかない。だから長男と私が行く以外に選択肢はないのだ。

しいきアルゲリッチハウス

読み聞かせコンサートはNHK交響楽団のヴァイオリニスト2名によるヴァイオリンの演奏と、アナウンサーさんの朗読で構成されていた。時間はきっちり1時間。私は最初のヴァイオリンの音がホールに響き渡った瞬間、その音色があまりにも綺麗で、雄弁であったから、涙が出そうになった。「ああ、ヴァイオリンの生音とはこんなにも良いものであったのか」と感動した。特に二つのヴァイオリンの音が時々絶妙に重なり合い、響き合う音色がとても良かった。

読み聞かせはヴァイオリンをモチーフにしたお話二つの朗読があった。
ひとつが「弾きがえる」というお話。

もう一つが「ヴァイオリンをひくネコ」

途中、ヴァイオリニストの方が実際に演奏で参加する場面があったりして、こちらもとても楽しめた。長男は「弾きがえる」が面白かったと言っていた。

コンサートの後半になると、小学生たちは次第に集中力が途切れてきて、各所でざわざわし始めたので、1時間という時間でちょうど良かったかもしれない。長男がどう思ったのかよくわからないが、経験や心の動きとして、何かしら残るものがあれば良かったと思う。

それから私たちはほとんどすぐ隣にある市民プールへ移動した。ずっとやろうと言っていたクロールでの対決をするためだ。

幸い、市民プールの利用者は少なくて、私たちは思い切り勝負する事ができた。準備体操をして、25mを2本程泳いで体を慣らした。

そしていよいよ「よーいドン」でクロール対決したのだが、私は全力で泳ぐのは久しぶりなので、体の色んなところが悲鳴を上げているのが泳ぎながら分かった。腕がそんなに回らないし、バタ足も時々止まりそうになる。腹の部分が油断するとぐぐぐっと沈み込みそうになるし、息も苦しい。ちゃんと息継ぎができていない。

そうしてやっとこさゴールして、すぐさま横を見たら長男はまだゴールしていない。私の方が長男よりちょっとだけ速かったのだ。私の勝ちだ!

しかし肩を上下させて全身で呼吸している私に対して、涼しい顔をしている長男。「あれ?」と思う。

そしてすぐに折り返して勝負した2本目はズタボロだった。もう、私には25mをなんとか泳ぎ切るだけの体力しか残されていなかった。頻回に息継ぎを入れなければならないし、体がもうあまり浮かんでくれない。どうにかこうにか25mは歩かずに泳げたが、長男にはボロ負けだった。

その後も休憩を入れてすぐの勝負では私が瞬発力で勝てるのだが、その後は体力がもたずボロ負けする結果だった。長男は25m泳ぎ切っても、私のように肩が上下する事もなく、平気な顔してターンして、余裕で50m泳いでいた。放っておけば多分ずっと泳いでいる事ができるのだろう。私には全然無理だ。

そんなふうで、一応私は勝ち星を上げる事ができたのだが、トータルでは惨敗だった気がする。何より、長男は終始余裕の表情だった。普通に遊んでいる感じだった。私と違って必死さがなかった。私は体力の低下を痛感しながらも、長男の成長っぷりが嬉しかった。何度かスイミングをやめたがっていたのに、石の上にも3年だ。

私はあまりにも体力が低下していたので、これからはもう少し運動するよう心がけようと思う。あと、次回があれば、もう勝負にならないだろうなと思った。それはそれで嬉しい事だけど。

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