ワッキー教授

山口県のジオパークのサポートをしています。これから、山口県内の2つのジオパーク「Min…

ワッキー教授

山口県のジオパークのサポートをしています。これから、山口県内の2つのジオパーク「Mine秋吉台ジオパーク」と「萩ジオパーク」に関連した作品を中心に提供していこうと考えています。よろしくお願いします。

最近の記事

備忘録 21. 人生におけるノイズ

最近2つの情報が気になった。1つは、NHKの朝の情報番組「あさイチ」で、完全メシで食事を済ませる若者の話をしていた。自分の趣味などやりたいことをする時間を大切にするために、食事を簡単に済ませるのが目的らしい。だから、ファーストフードを台所などで食べているようだ。極端な例かもしれないが、コンビニ弁当で食事を済ませたりする人も身近にいるので、食事を簡単に済ませる人生を過ごしているひとは、増えているのかもしれない。 もう1つは、集英社新書の「疲れてスマホばかり見てしまうあなたへ」

    • 備忘録 20. 自然災害は、交通事故と似ている

      日本は、自然災害の多い国である。最近は異常に豪雨が多いし、地震の発生も増えているような気がする。突然発生する火山災害も不安である。何故、私たちばかりがこんな目に遭わなければならないのだろうか?いや、私たちばかりではなく、多くの人々は、自然災害に遭うべくして遭っていると思うのである。それは何故か? 今回のタイトルは、「自然災害は、交通事故と似ている。」である。これは、今朝思いついた。いやいや、似てないだろう?自然災害は、人知を超えた自然現象で起こることで、避けようがない。しか

      • 備忘録 19. 定年者の目標

        定年になる人は当然のことながら、高齢の人である。私も例外ではない。高齢であることの制限条件は、残りの人生が確実に短いということである。どんな人も、人生の残りの時間は不確定であるが、高齢者は確実に短いということができる。200歳まで生きた人は知られていないのだから。。。 すると、これから生きる目標というのは、限られた時間に出来ることになる。また、これまで生きてきた経験が出来ることを制限してくるだろう。とはいえ、たいそうなことを成し遂げる気もさらさらない。ささやかなことを、ささ

        • 備忘録 18. 定年者の役割

          定年後、地域活性化のために働くことが多く、そこで様々な事象に悩んでいる人にである。悩んでひとの多くは、主に社会で発生する理不尽な出来事に悩んでおり、解決策を模索している。そのような人々を観察していると、様々な事象の背景にある問題を深く考え抜いていないことに気づく。もっと、深く考え抜かなければいけないよと、忠告することもある。でも、最近ふと思いついた。定年になっていない人々は、日々の生活に忙しすぎるのだ。 その意味で、私のような定年した人間は、基本ヒマである。そのヒマをどのよ

        備忘録 21. 人生におけるノイズ

          備忘録 17. 大石 静氏の不倫観

          文春オンラインで、作家の大石 静氏と有働由美子氏の対談を読んだ。その中に、興味深い箇所が2箇所あった。(注:著作権を配慮し、原文の通りではない。) 有働氏が「平安時代は不倫だらけなのに、今は不倫をした人は、すぐにテレビに出られなくなりますね。」のように問いかけると、大石氏が「良い思いしやがって!という嫉妬心のせいですね」と応えている。 そうか!マスコミが、世の中の不倫を騒ぎ立てるのは、倫理観のためではなく人々の心にうずく嫉妬心が購読意欲をそそることを知っているからなんだ。

          備忘録 17. 大石 静氏の不倫観

          備忘録 16. オリンピックは、本当に平和の祭典なのか?

          パリオリンピック2024がそろそろ終盤を迎えている。日本の選手たちもそれぞれ活躍し、テレビやインターネットで楽しませてもらっている。しかし、楽しんでいる反面、どこか心の片隅で、魚の骨が引っかかっているような気持ちにもなっている。それは、「オリンピックというのは、本当に平和の祭典なのだろうか?」という疑問である。 最初にそう思ったのは、オリンピックでメダルを取れなかった選手の悲壮な姿である。オリンピック開催前に、金メダルを期待されていた選手ほど、金メダルが取れなかった、早々に

          備忘録 16. オリンピックは、本当に平和の祭典なのか?

          備忘録 15. おやじギャグ礼賛

          私は、駄洒落が大好きだ。でも、おじさんが駄洒落を言うと、親父ギャクと言われて、ひんしゅくを買う。駄洒落と韻の違いを調べると、駄洒落は言葉を変えずに重ねるだけだが、韻は母音は同じで別の言葉を重ね、言葉にリズムを生むことができる。ラップなどで愛用される。。。などと書いてある。明らかに韻は素晴らしくて、駄洒落は下等な表現らしい。 某公共放送までが、高齢の男性が駄洒落を言うのは、歳をとって前頭葉が崩壊し、つまらない駄洒落を言うのを制御できないからだと、言われてしまう始末である。私が

          備忘録 15. おやじギャグ礼賛

          備忘録 14. 前だけをみる

          あるとき、いつも後悔ばかりしている自分に気づいた。ああすれば良かった、こうすれば別の未来があったかもしれない。日々の生活の中で、後悔することがなんと多いことか。私はいつも、「私の人生は失敗だけで出来ている。」と話している。そして、その失敗は必ず後悔を伴っている。 後悔とは何だろう?過去に起こった、あるいは自ら引き起こした出来事によって、現在、あるいは未来が、良くない方向に動いたことを悔いていることであろうか? いつもは、その後悔を頭の中に封印したり、忘れたりする努力で、やり

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          備忘録 13. 心に潜む鬼:陰陽師の世界と私たちの世界

          私は、夢枕獏氏の「陰陽師」シリーズを読むのが好きだ。以前、このシリーズの中の言葉『呪』について書いた。今回は、このシリーズでしばしば現れる『鬼』について考えてみた。このシリーズでは、恨みを抱いた人が亡くなったのち、『鬼』になって現れるケースが多い。しかし、私たちの住む世界『現在』では、そのような『鬼』に出会うことは少ない。しかし、生きている人間にしばしば『鬼』のような所業を見ることはある。つまり、現代では(あるいは平安時代の鬼も?)、『鬼』は、生きている人として現れるのではな

          備忘録 13. 心に潜む鬼:陰陽師の世界と私たちの世界

          備忘録 12. みんなちがって みんないい

          先日、週刊新潮(2024年2月1号)に掲載されている横尾忠則氏のコラムを読んだ。彼は、「ヒマなら教養や知識を身につけるために本を読め」という一般的な風潮がイヤらしい。「ヒマなときには、読書をするより、ボヤーッとして頭を空っぽにしていたい。ボヤーッとする時間が、最も創造的に豊かな時間! 」だそうだ。アーティストの彼らしい発言である。 ヒマなときには、読書をするかしないかは、人によって違うだろう。教養や知識を得たいか、創造的に生きたいか?それも人によって違う。その是非について、

          備忘録 12. みんなちがって みんないい

          備忘録 11. 未来への不安と希望

          「人類の終着点」(朝日選書)のエマニュエル・ドット氏の文章を読み、暗澹たる気持ちを抱いて、昨夜は床についた。どうやら、私たちの未来は決して明るくないようだ。私たちはなんとなく、それに気づいているのだが、でも気づかないふりをして、毎日を生活している。いや、気づかないふりをしないと生きていけないのだ。 彼は、その文章の最後に、「私が話したようなマクロな未来予測とは、全く関係ないことが世界中では起こりうる」として、「その後も、ひとりひとりの人生は続いていくのです。」と述べている。

          備忘録 11. 未来への不安と希望

          うそんこ地学事典 10. 海洋プレート層序

          地球上に陸地が出来たので、牧場を作った神さまたちは、毎日毎日ステーキだの、しゃぶしゃぶなどに舌つづみをうっておった。ところが、ある日の健康診断で、コレステロール値が高くなり、腹囲がとんでもない数値になったので、びっくら仰天してしまった。あわてて神療内科医に相談したところ、「魚を中心とした食事に戻さないと、長生きできませよ。」といわれ、神さまたちは、本当に寿命が縮む思いをした。「これでは、いかん。しかし、近海の魚は飽きてしまって、もう食べたくないなあ。遠い海の魚でも手に入らない

          うそんこ地学事典 10. 海洋プレート層序

          うそんこ地学事典 9. 付加体

          ごく初期の地球は表面が火のように燃えていた。しばらくすると、表面は冷えて、降り注ぐ雨によって、海水に覆われた地球となった。このままでは、海の生物しか住むことができないじゃないか。毎日海鮮料理ばかりでは飽きるし、たまには牛や豚の肉も食べたい。いや羊でも山羊でもよい。場合によっては馬でもよいのだ。桜肉はとてもうまいよなぁ。来る日も来る日も提供される豪華な海鮮料理に飽きてきた神さまたちは、地球に陸を作ることを計画した。 イザナギとイザナミの2人の神は、「頼むから立派な陸地を作って

          うそんこ地学事典 9. 付加体

          うそんこ地学事典 8. 鍾乳洞

          しょうにゅうどう:石灰岩が地表付近に広がっている場所では、空から二酸化炭素が溶け込んだ雨が降り注ぎ、その影響で石灰岩の一部が溶かされる。溶けた場所はドリーネという小さな穴になる。この穴からどんどん雨水が染みこみ、地下に流れ込むことで、地下に川の流れができてゆく。「川の流れのように、ゆるやかに、いくつも時代が過ぎる」と、地下の川は周りの石灰岩を溶かして、洞窟を作る。この洞窟へ向かって、石灰岩の成分を溶かした水が流れ込むと、洞窟の天井からポタッ、ポタッと雫が落ちてくる。この雫が落

          うそんこ地学事典 8. 鍾乳洞

          うそんこ地学事典 7. カルスト

          カルスト:私は、毎日毎日、忙しく働いていた。上司の要求も、不平を言わず、残業もいとわず働き続けた。出張に行けといわれれば、どこへでも赴き、安ホテルで洗濯・自炊をしながら、役所との交渉や、現場の調査に向かった。そのころ会社は、極度の人員不足に陥っていた。彼が休みを取れば、多くの仕事が同僚への負担となるのは、明かだった。特に特技も技術も持っていない彼は、転職できる可能性もあまりなかった。私は、人生に絶望していた。その日は、朝から雨が降っていて、気分も最悪だった。それどころか、家を

          うそんこ地学事典 7. カルスト

          うそんこ地学事典 6. 火砕流と溶岩流

          かさいりゅう:当時東大理学部の学生だった葛西 龍くんが、大好きなサーティーワンに行き、コーンのダブルに、もう一つ重ねて、トリプルにして、原宿の通りを歩いていた。1番上のアイスはとても粘性の高いデイサイト・アイスだったので、そうは溶けるまいと彼は安心していた。しかし、1番上にこってりと盛られたデイサイト・アイスは、次第に形が崩れ、粉々に砕けて、コーンから地面へ流れくだっていった。粉々に砕けたデイサイト・アイスは、地面に落ちて、近くを通りかかった蟻たちの頭の上に降り注いだ。「危な

          うそんこ地学事典 6. 火砕流と溶岩流