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パリオリンピックと聞くと連想する「パリ条約」の話
2024年夏のオリンピックはパリで開催
7月26日から8月11日まで、パリオリンピックが開催されます。
東京オリンピックから、3年ぶりの開催となります。
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歴史的建造物を間近で見られる競技会場や、セーヌ川を舞台にした開会式など、見どころ満載のイベントになりそうです。
パリと聞くとどうしても連想する「パリ条約」
一般的には、パリと聞くと「おしゃれ」「エッフェル塔」「花の都」などを思い浮かべると思います。
しかし、弁理士試験を受けた私が連想するのは「パリ条約」です。
1883年に締結された、発明やデザイン、ブランドを国際的に保護するための条約です。
日本は明治時代にパリ条約に加盟し、それを機に知財の法制度が作られたという経緯があります。
パリ条約がなければ、特許法や商標法などの知財の法律もなく、さらには産業の発展や現代の便利な生活もなかったといえるでしょう。
独特のくどい言い回しに、受験生は苦戦
そんな偉大なパリ条約ですが、弁理士試験受験生には厄介者扱いされています。
原因は、独特な表現です。
日本の特許法や商標法などよりも抽象的で一文が長く、文の切れ目には「すなわち」「もっとも」を多用します。
これは、フランス語を直訳したことによるものです。
なお試験では、パリ条約の一文をひねって正誤を問う、意地悪な問題が出題されます。
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私は初めてパリ条約を読んだ時、「これ何の話してるんだ?」と焦りました。
しかし予備校の先生が、「これは特許法の◯◯条に相当する」「これは商標法のこの制度の基になっている」と、関連する国内の法律を示して解説してくれました。
解説のお陰で理解を深めることができ、合格点を取るに至りました。
まとめ
そんな受験生時代を通ってきたので、パリと聞くと複雑な思いが湧きます。
とはいえ、いつか行ってみたい都市でもあります。(人一倍「パリ」の字を見ているのに、パリに行ったことはありません……。)
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とりあえずパリオリンピックは、楽しみですね。