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パーソナルトレーナーに資格はいらないと言われる本当の意味と理由。

本日は、パーソナルトレーナー達にとっての永遠のテーマである、「パーソナルトレーナーに本当に資格は必要か?」「本当は資格なんていらないのではないか?」の論争に終止符を打ちたいと思います。


パーソナルトレーナーを目指すほとんどの人が資格取得を視野に入れるかと思いますが、どの資格も民間資格になるので、なくても活動自体は出来ます。


そのため、


「資格はなくても大丈夫」
「資格は必要ない」


といった考えに流されてしまう人も少なくありません。


僕自身、今まで客観的に現場を見てきたり、講師業をしてきた結果、必ずしも資格が必要ない人や取らない方が良いのではないかと感じる方も一定数いるのは事実でした。


しかし、断言出来るのはほとんどの人にとって資格は必要になってきます。



そこで今回は資格が必ずしも必要ないタイプの人がいることやその理由にも触れ、ほとんどの人にとって資格が必要になる理由を忖度なしに徹底解説していきたいと思います。



✅文字が苦手な方は下記から動画で視聴することも出来ます。また、現在You Tube上でNSCA-CPTのオリジナル無料講義動画を配信していっているので気になる方はチャンネル登録をしておいて下さい!


【資格が必要かどうかの判断基準は間違いなくこれ!】



いきなりですが、みなさんは今後パーソナルトレーナーとして圧倒的に役立つ【武器】を持っていますか?


例えば人柄で言うとカリスマ性がある人は間違いなく【武器】になりそうですよね…


・コミュニケーション能力が桁違いに高い
・仕事・プライベートを問わずとにかくたくさんのファンがついている
・人望が物凄く厚い


パーソナルトレーナーという職種柄、イメージしやすいと思いますが、こういったカリスマ性は間違いなく大きな【武器】になります。


それでは技術面で言うとどうでしょうか?


・スポーツのフィジカルパフォーマンスを短期的にも長期的にも引き上げるのが抜群に上手い
・プログラムデザインの専門性が他のトレーナーと比べて桁違いに高い
・etc…



こういったトレーナーとしての突出したスキルも非常に大きな【武器】になります。



このように第一線で活躍するパーソナルトレーナーは例外なく、なにかしらの自分ならではの【武器】を持っています。



資格が持つ具体的な効力については、詳しく後述させていただきますが、仮に取得しようか迷った際は、


「パーソナルトレーナーとして自信を持って活躍するための【武器】があるかどうか」



を判断基準としておくことをオススメします。



したがって「今のままだとパーソナルトレーナーとしての武器がない」と感じる方や、「この武器だけだと不十分である」と判断した場合は資格自体の効力をリサーチした上で(後述あり)迷わず資格を取得しましょう!



実は「パーソナルトレーナーに資格は必要ない」と言う意見の大半は「資格に頼らずとも武器を兼ね備えている人」や「資格を保持した経験があるものの、思っていた効力との違いにギャップを感じてしまった人」(後述あり)側の意見だったりします。



つまり必ずしも「あなたにとっての最適な判断」とは限りません。



特に1からパーソナルトレーナーを志す人にとっては将来の道筋を決める上で大切な決断となるため、「自身に武器があるかどうか」を判断基準にしていくことをオススメします。

【資格の勉強をしていく過程で基本中の基本を学べる】



当然ながら多くの方は上記のような先天的な才能や経験を持ち合わせていない場合がほとんどで、武器を探したり、磨き始めていく所からのスタートになります。



そこで、将来武器を持つための【基礎・基準】の構築が出来、「合格する!」という高い志しを持って取り組めるのが資格取得のための勉強になります。



実際、資格を取得しなくてもパーソナルトレーナーにはなれますが、たとえ簡単な指導でも基礎知識がないまま自分の経験側だけに頼っているとお客さんの要望に応えられないことは必然的に増えていきます。



最悪の場合怪我をさせてしまったり、近年ではそれを恐れてただ「労わるだけ」の指導に走ってしまうトレーナーも増えてきました。



そのような指導だとどうしても成果が出ずらいため、いずれはお客さんの信用を失ってしまう可能性も高まってしまいます。



これだとパーソナルトレーナーにとっても自信が生まれずらいですし、お客さんのためになっている実感も湧きずらいため、悪循環になってしまう可能性も上がってしまいます。

【資格の勉強が専門性=武器を築くための土台となる】



仮に、資格の勉強とかけ離れた独自の勉強法だとどうでしょうか?



実はこれだと、経験上どうしても基礎知識に「抜け」が多くなり、かえって効率性が落ちる場合がほとんどになります。


それどころか、自分が今どのくらいのレベルにいるかの立ち位置すら見えずらくなってしまうことも多いです。



例えば、現場で活動するパーソナルトレーナーであればお客さんに正しいスクワットを教える機会は当たり前のように誰もがあるはずです。



一見、ここまでなら短期間の研修や独自の勉強法でもなんとかなってしまうようにも思えます。


しかし、そのスクワット動作に対して動作分析をした上で怪我なくパフォーマンスが上がるようにコンディショニングを加えて短期的効果を引き出していくとなると…



お客さんそれぞれに特有なエラーパターンがあるので一筋縄では行かないことも有り得ます。極めるとなると、



各筋の解剖学だったり、
関節の動きだったり、
動作における筋の収縮形態だったり、
スティッキングポイント(動作が困難となるポイント)


などの体系的な知識が必ず必要になります。



仮にそのような土台がないとそもそも専門的な勉強自体が出来ないということに繋がってしまいます。



それどころか、専門的なことを学ぼうとしても何から手をつけて良いのか分からない状態にも陥りやすいです。



資格を取得したからと言って、いきなりそのような指導が出来るわけではありませんが、その先にある専門性は必ずこの基礎知識が土台となってきます。



独自の勉強だとかえって効率を落としてしまう可能性があり、効率良く基礎を身につけるという意味でも資格取得のための勉強=体系立てた勉強はほとんどの人にとって必要だと言えます。

【自分自身の基準としての資格】



また資格の勉強をしっかりやっていく過程で
自分自身の基準も作っていけます。



例えば勉強したことのある内容なのにも関わらず、お客さんからの質問に対して上手く答えられなかったのであれば、トレーナーとしての基準に達していないので、 


「これだとちょっとまずいな」


と感じることが出来たり…


「こういうケースではすぐに答えを出せそうもないから1回持ちかえって自分でも理解を深めて新しい形として取り入れてみよう」


と思うことが出来たり…



このように資格の勉強は自分の立ち位置を再確認出来たり、自分に対しての基準を作ってくれるので迷った時の精神的バックボーンにもなってくれやすいです。



実際、このような客観的な基準がないと全ての基準が他人からの評価になったり、自分の感覚だけになってしまうので冷静な判断が出来なかったり間違いすらに気付かないということにも繋がりかねません。

【資格自体が持つ効力】



果たして資格自体は現場で活動する上で武器になるのでしょうか?



分かりやすい表現で言うと、



「武器にはならないがお守りとして役立つ!」




という言葉がぴったりだと考えています。
皮肉にも資格そのものが直接武器になることはないでしょう。


ただ、もし自分に武器がない段階であれば、自分の身を守るお守りは持っていて当然です。



よってほとんどの方は持っておくべきですし
率先して使うべきです。


【お守りはこのようにして使え!】



例えば、武器のない状態だと当然、まずは何処かで経験を積む必要があります。


フィットネスジムで社員として活動するにしろ、業務委託で働くにしろ、パーソナルジム、フィットネスジムは、現在コンビニと同じくらいたくさんの数があります。



つまり、現状、働く意志がある限り働く場所がないなんてことはまず有り得えません。



ただし、以前に下記の記事でお伝えしたとおり、フィットネス業界は参入障壁が低いので、誰でもトレーナーになり誰でもジムを作ることが出来てしまいます。

(参考記事は下記からどうぞ↓)


敢えて述べさせていただきますが、求人を見てみると「無資格・未経験でもOK!」なおかつ短期間の研修だけで現場に出させる、あり得ないくらいにヤバいジムもごまんとあります。



幸い大手資格を持っておくことでそういったあまりにヤバすぎる可能性のあるジムと関わる必要がなくなってきますし、そう考えると保険的な効力は確かにあります。



「え?それだけでヤバイジムかどうかの判断は出来なくない?」


と思われる方もいるかもしれませんが


そのように求人広告を出している理由を経営側の立場になって冷静に紐解いていくと…


一、一刻も早くトレーナーを募集しないと店が潰れる危機に陥っている

一、トレーナーとしての専門スキルは全く求めていない

一、そもそも経営者が経営に対して何も考えていない


残念ながらこのうちのどれかになってしまいます。



そういった意味で同業者の間で最低限の信頼を得られる役割を果たしてくれるのが【NSCA】【NESTA】などの大手資格になります。



またそのような大手資格の取得が必須になっている店舗は少なからず同じように勉強して資格を持っている仲間がいるので、人間関係の構築という意味でも資格を取得するまで取り組んできたことを話題にすることも出来ます。



そして、その仲間や先輩がどのようなトレーナーライフを送っているかなども間近で見たり、もし運良く優秀な人がいればお手本になったりアドバイスをもらえることにも繋がります。


そうすれば、さらに勉強になったり心強い同志が出来る可能性も出てきます。



以上を考慮すると決して資格を過大評価してはいけませんが、少なからず最低限の保険=お守りとなってくれることは紛れもない事実です。

【お客さんとの間での資格の意義】



最後にお客さん側から見ての資格の重要性を考えていきます。


まず、お客さん自身から資格の有無を聞いてくることはほとんどないと思います。


実際、僕自身もお客さんから

「資格を持っていますか?」


と聞かれたことは今までほぼありませんでした。


(おそらくトレーナー活動している方は周知の事実だと思います。)



ただし、お客さん側は少なからず「自分を担当するトレーナーは、専門的な知識を持ち、成果を出せるのか?」ということは必ず気にしています。



そこで資格を挨拶代わりの名刺として活用することは、まだ武器を持ち合わせていない自身を守るという意味でも非常に重要になってきます。


つまり、武器がない段階では、


「しっかり勉強してきました」


という証明がお客さんとの信頼を築くための保険=お守りとなってくれます。



また、もしお客さん側から見て契約するか迷いがある場合は、後からでも資格について調べることが出来る状況を作っておいてあげることが最終的な決め手になることも充分考えられます。


ただし、繰り返しになりますがお客さん側から資格の有無を聞いてくることは稀なので名刺として自ら謙虚に渡せるようにしておくことが大切です。

【まとめ】



以上、すべてを踏まえて考えてみるとパーソナルトレーナーとしての確固たる武器がない段階では必ず資格は持っておいた方が良いです。


そして、その資格を有効活用するためにも
「取って終わり」ではなくて

①しっかり地に足をつけて勉強すること
②自分にとっての専門分野を見定め強力な武器を作るために目的を持って前進していくこと

が何より大切です。



是非、先を見た上で必要と感じる方は必ず資格を取得してください。



そして、最終的には資格だけに頼らず強力な武器を兼ね備えた上で活動していけるような地道な前進が何より大切になってきます。


ここまでお読みいただきありがとうございました。「後悔のない決断を!」


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