見出し画像

地図を作って眺めると、災害発生時のイメージが湧く(かも)っていう話

こんにちは。
理学療法士の中山泰地です。
先日つぶやきました、

について、本編をしたためたいと思います。

端的にいいますと、
職場の部署内で行う「災害研修(グループワーク)」の準備作業をしていました。
自宅・職場間の通勤ルートを示し、ハザードマップなどを参考に、ルート周辺の地震・津波・高潮・土砂災害・河川氾濫の危険箇所、避難場所を確認。
通勤中に発災したら自身の安全確保はできるか、帰宅できるか、迂回できるか、渋滞や通行不能の可能性はどうか、
…などをポイントとしてディスカッションするものです。

マピオンで(合法に)印刷した分割地図 計約650枚のA4用紙を繋ぎ合わせる作業は企画委員皆でする予定だったのですが、
イレギュラーな事態が起こり、私にぽっかりと3日間の空き時間が発生。体調は問題ないのに時間だけできたものですから、いっそ地図作成を済ませてしまおうと黙々と作業。

次女の遊び部屋を作業に拝借
左端のぽぽちゃん人形の追いやられ感…


ひざを着いてしていると、ひざ小僧に畳の線が絶妙に気色悪く刻まれましたが、3日で作業は無事終了。

一昨日1回目のグループワークを終えることができました。



ブランクありながら数か月計画してきてどんな感じに当日進行できるか案じていました。
しかし職場の同僚で作る顔見知り5,6人でのグループワークは、
きっかけだけお伝えすると皆さん自発的に会話が進み、
まず「地図を仕上げる」というプロセスがスムーズに進みました。

時間の都合上、研修時間30分枠しか設けられず、
作業後の肝となるディスカッション部分が少なくなる懸念がありましたが、
会話の中で互いの気付きが生まれ、この研修は作業プロセス自体にも意義があるということを改めて私自身も気付かせて頂きました。

出来た地図は「成果物」。
眺めると通勤ルート周辺のリスクが一目瞭然。
写真に収めて全体共有します。
引き続き別グループのワークが来週以降控えています。

今回は「地図作成」が主な目的。次の企画段階として、リスクの掘り下げや、専門職としての具体的な行動をイメージするところまでできればいいですが、それはもう少し先の話。

先日、首都直下型地震の被害想定見直しのニュースがありました。
耐震化が進んだことで想定される犠牲者数が減ったとの事。
技術の進歩で災害や環境問題、感染症との共存などを乗り越えられることを期待すると同時に、
自分たちの人的資本(知識、思考力、行動力、コミュニケーション力など)の強化を進めていきたいと思います。

災害派遣専門職団体や行政担当者、学校関係者、自治会など、
既に多くの方が取り組まれている地図を使った訓練。
まだの方は職場で企画してみてはいかがでしょうか?

今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

今回の研修企画で参考にしたのもの:
・DIG(disaster imaginetion game) 簡易型図上訓練 

・逃げ地図づくりプロジェクトチーム 編:災害から命を守る「逃げ地図」づくり.ぎょうせい,2019


この記事が参加している募集