母が喜んだシルバーカー
「その歳になってみんと分からんことがいっぱいあるんよ」
母がいつもそう言っています。
「あんたも私の歳になったら分からい」
「そう言われてもねー」実感が無い私は、なかなか理解出来ないのです。
母の日常に、シルバーカーは欠かせません。
それを頼りに家の中を移動しています。シルバーカーがないと長い距離は歩けなくなりました。
始めてシルバーカーを、購入する時には介護用品がたくさん置いてあるお店で選び抜いてその商品に決めました。
母にとって今シルバーカーは生命線なのです。
母が大学病院に眼の検診に出掛ける時は、病院前に常設されているシルバーカーの中から母が使えそうな物をお借りしています。
しかし慣れない母にとっては使い心地が悪いらしく、これから通院する時には自宅で使っているものを持参すると言い張りました。
そうなると私は出掛ける度に、車輪や本体を綺麗に消毒しなければなりません。外で使ったものを部屋で使う事には衛生面で不安がつきまといます。
そこで思いきって屋外で使うために同じものを購入することにしました。
こっそり注文していたので、自宅に届けられた時、母はこの上なく喜んでいました。
母は新しいシルバーカーを前に「やっぱり私はこれが一番よ」と笑顔です。
これまで活躍していたシルバーカーは屋外で、新しいものは室内で母を助けることになりました。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《シルバーカーは私の友よ》
★93歳のばあばと娘の会話です。
「シルバーカーになるまでは、最初は杖一本、そしてキャリーバッグ、それからキャリーバッグと杖、そして杖2本、それからシルバーカーになったんよ、シルバーカーは楽なわい、荷物も入るし、私はこれがあるおかげで歩けるんよ」
「お母さん、今はシルバーカーが一番なんじゃね」
「これからも慎重に頑張ります、シルバーカーは私の友よ」
母のお供はシルバーカー、本当にお世話になっています。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
たくさんある記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただき心よりお礼申し上げます。
この記事が気に入っていただけたらスキを押していただけると励みになります。
また明日お会いしましょう。💗
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?