青春を連れて◇学祭散歩
これまでの人生を振り返ると、大学の頃は何でもできる自由な時間がたっぷりありました。私は、その頃、思いっきり学ぶことも無く、アルバイトをして、何となく友人たちと他愛もない時間を過ごしていたような気がします。
大学4年生になってからは、テレビ局でリポーターをすることになり、学業よりもアルバイトが主流になって、それまでとは違った大きな経験をすることになりましたが、学生生活をエンジョイしていたかというと、全くです。
大学時代にクラブ活動を思いっきり楽しんだ記憶がありません。
かつて私の大学には自動車部があって、「先輩に教えてもらえば教習所に通う必要が無い」と言う言葉に惹かれて、すぐさま入部手続きをしました。
家に帰って父に了解を貰おうと話すと、「女の子が免許なんか持たなくていい、入部は許さんぞ」と言われ翌日泣く泣く辞めました。
スチールギターを弾いている姿が素敵に思えて、ハワイアン部に入部しましたが毎日21時過ぎに帰宅していたら「女の子がそんなに遅く帰ったらいかん、そんな部は辞めてしまえ」と父に言われ3か月で退部させられてしまいました。
私の学生時代は過保護な父に見守られてこんな感じでした。
そんな私が、卒業から40年以上たって、学祭に出かけました。
どうしても学祭を見ておく必要があったのです。
母校が来年創立100周年で、学祭の日に「ホームカミングデー」を開催するため、OB会に関わっている私はイベントのアイディアを出さなければいけないからです。
大学のOBや家族、教職員が母校に集うのが「ホームカミングデー」です。
どんなイベントにしたらたくさんの人が楽しめて行って見たいと思うものになるのか、そんなヒントを求めてキャンパスを訪ねました。
【学祭散歩】
私が学生の頃から変わらない噴水です。
授業の度にここを通ったことを思い出しました。憩いのスポットです。
この傍にあった掲示板に授業の事が記されていました。
この場所は私の青春のⅠページです。
その時代に返った気がしました。
キャンパスをとぼとぼと歩きながら
青春時代を思い出して、自分を振り返る時間になりました。
「学生生活をもっと楽しんでいれば良かった。
あの時間は二度と戻ってこないのだから、もっと冒険をしておくべきだった」と。
ほんの少し感傷的になりました。
その日、私は青春を連れて家に帰りました。
ホームカミングデーもそんな感じになったらいいのかな。
ほんの少しメランコリックに、青春を思い出す一日になったら。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《お父さんは厳しかったねー》
※92歳のばあばと娘の会話です。
「あんたの大学生活はそんなんじゃたんかね、若い頃じゃけん思うようにはいかんわいねー、お父さんは厳しかったけんねー」
「ホントにもう少し柔軟でも良かったのに」
「あんたテレビ局でアルバイトするようになってからは、自由にしてきたはずよ、お父さんも何にも言わんようになったけん」
そうです。厳しかった父も社会に関わるようになってからは何も言わなくなりました。その落差にはビックリでした。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
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