母と道後温泉
私と母はプチ旅行と称してよく道後温泉周辺に観光に出かけます。松山市内に住んでいながら、旅人の気分になって出かけるのです。道後には日常をふと忘れさせてくれる特別な魅力があります。
母はコロナ禍前まで、バスと市内電車を乗り継いで毎日のように道後温泉に出かけて、日本最古の温泉で湯あみをして帰っていました。
道中は電車から見える城下町の風情を味わい、小さなノートを開いて、その日閃いた一句をしたためていたようです。
道後の商店街を歩きながら、旅人になった気分で、非日常を味わって癒しの温泉で常連客と話をして、帰りには好物の鍋焼きうどんを食べてその日一日旅をした気分で自宅に帰っていたようです。
そんな日常が母にとっては至福の時間だったのです。
コロナ禍以降、母の足は思うように動かず、その間に道後温泉本館も老朽化による保存修復工事で、本館は一部営業になり、新しく誕生した飛鳥乃湯泉で観光客をもてなしました。
母は道後温泉本館の完全復活を心待ちにしていて、「復活するまでは私も命長らえて頑張りたい」と、それを目標にモチベーションを保ってきました。
その道後温泉本館はいよいよ7月11日に本格的に再開します。
道後の顔が復活するのです。
母は言いました。
「私は、絶対一人で温泉に入りたいんよ、それが私の目標、これまでよう頑張れたわい」
道後温泉は母の前向きな心の大きな支えになっています。
地元にはこんなおばあちゃんがたくさんいるはずです。
道後温泉の良さが分かっていただけますよね。
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