私がnoteで小説を書くなんて
私と小説なんて絶対に結びつかないはずでした。「エッセイを書くのもやっとなのに、小説を書くなんてとんでもない」そう思っていた私が、最近はnoteにショートショートストーリーを書いています。
これまでに40作くらい書きました。恐ろしい事です。そんな無謀な事にチャレンジする私に自分自身が驚いています。
小説を書き始めたのは、小さなきっかけからでした。
私はnoteに投稿をするようになって間もなく一年です。
テレビ局を定年退職して根無し草になった私が、文章を書くことで自己表現をしながら創作活動を続けようと、91歳の母と共に、生きがいづくりのためにnoteへの投稿を始めました。
絵を描くのが得意だった母はイラストを担当し、noteに投稿を始めるとメキメキ腕を上げ、本人も楽しくなってきて、イラストの人物を次々に描くようになりました。
あまりにも一生懸命に描いているので、何らかの形で紹介してあげないと91歳の努力が報われないと思った私は、母が描いたイラストの人物にキャプションをつけて、キャラクターを生み出し紹介する記事を投稿することにしました。「noteで空想◇イラスト人物図鑑」です。
その投稿を始めたことが私がショートショートを書くきっかけに繋がりました。
今年の春の出来事です。
コロナ禍でどこにも出かけられないでストレスを抱えていた私に、noteという表現の場所を教えてくれた女性作家からうれしいお誘いがありました。
「とても楽しい文化の発信を熱心に行っている施設があるのでご案内します、企画担当の方もご紹介したいので、ご一緒しませんか」と言ってきてくれたのです。
それまで数か月間、母としか会話していなかった私が、その日はとても饒舌になって自分でもビックリするくらい生き生きと話していました。
その時の楽しい気持ちを誰かに話したいとnoteに「人と関わる事で前を向く気持ちになる」と言う記事を投稿したくらいです。
その日、女性作家から言われた一言が私を動かしました。
「山田さん、小説を書いたらいいのに」私はすかさず答えました。
「私なんか絶対に書けませんよ、小説なんてとんでもない、何の勉強もしていないのに・・・」
「山田さん、noteでイラスト人物図鑑を書いてるでしょう、あれはある意味小説ですよ、絶対に書けると思います」
「えー、そうですか・・・」
「書きましょうよ」
「小説を・・・・・」
久しぶりに、価値観を共有できる人たちと会話して、創作意欲が思いっきり高まっていた私は、家に帰ってから彼女の言葉を思い出しました。
「そうだ、何事もチャレンジ、へたくそでもいい、私も書いてみよう、文章で創作活動をしようとしている私の鍛錬として、noteには申し訳ないけれど未熟な私もショートショートを投稿してみよう」そう決心して、翌月からnoteにショートショートの投稿を始めたのです。
全く未知の分野で、自信は少しもありませんでしたが、一作一作短いストリーを書いていくうちにその面白さにはまっていきました。通常の投稿とはまた違った創作活動に魅了されたのです。
小説だからこそドラマチックに書けるのが楽しいのです。そしてnoteへのショートショートの投稿をきっかけに、私は地元の文学賞にも挑戦することにしました。
自信なんて全くありませんが、挑戦しようと思う自分自身が誇らしいのです。7作品も応募しました。
彼女の一言が無ければ、私はきっと今も小説は書いていないと思います。きっかけを作ってくれた彼女に心からありがとうと言いたいです。
コロナ禍に思い切って出掛けて、人と会話したことが、私に小説を書くと言う勇気を与えてくれました。あの時の彼女との会話が小説を書き始めるきっかけになったのです。
恐ろしい事です、私が小説を書くなんて。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《何でも挑戦せんとねー》
朝の投稿チェックの後で休憩中のばあばと。
「小説を書いてみて良かったねー、それはその人の言葉に感謝じゃね、人間何がきっかけになるか分からんわい、あんたが始めたんは良かった」
「本当にそう思う」
「何でも挑戦せんとねー、自分が思てない事が発見出来るんよ」
「挑戦は大事よねー」
「あんたがあんなに書くとは思わんかった、おしゃべりは上手いと分かっとったけど」
母にとって私が小説を書くのは楽しみなようです。
【ばあばの俳句】
早起きの一杯の水秋すがし
母は毎朝とりあえず水をコップ一杯飲んでからすべてのことを始めます。その一杯が活力になり、さー今日も始まるぞと言う清々しい気持ちになるそうです。
本当に習慣とは恐ろしいものです。そうしなければ無ければ気合が入らないそうです。朝の一杯の水、健康につながりますよね。
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また明日お会いしましょう。💗