母に聞いた長生きの秘訣
私たち親子はとても仲がいいです。でもよく衝突しています。
後期高齢者の母と前期高齢者の私が、毎日リビングで顔を合わせて
小さなバトルをしています。
何時まで経っても娘は娘、母は私の行動が何でも気にかかるのです。
私は私で、いつも無理をする頑張り屋の母が心配なのです。
そんな二人の思いやりのすれ違いが小さなバトルになるのです。
でも最近私はそんな小さなバトルこそ母の長生きの秘訣なのではと思うようになりました。
母に「長寿の秘訣」は聞くと3つの事を上げました。
【母の語る長寿の秘訣】
①何でもよく食べる
②始めたら終わりまでやる。
③物をよく見る。
母が思う長生きの秘訣はこの3つだそうです。
「何でもよく食べる」
母は毎食ほとんど完食しています。
私は野菜とタンパク質のバランスを考えながら食事を作っています。
味にうるさい母の舌を満足させるのは本当に大変です。
嬉しい事に母が残しているのを見たことがありません。
「始めたら終わりまでやる」
母は何でもやり始めたら音を上げることなく、自分自身責任を持って続けます。今こだわっているのは俳句とイラストです。
イラストに関しては娘の難しい要望にも応えようと何度も何度も描き直して提案します。その根気強さには驚きます。根性の人だと思っています。
追求したい趣味があるのがいいんだと思います。
「物をよく見る」
日常の様々な事を見過ごさないで、しっかり見ています。
記憶に留まるように、ぼんやりとは見ていません。
様々な事柄に敏感になって物事を見ていると、精神が研ぎ澄まされて脳の活性化にもつながるようです。
私はそれに、「親子の小さなバトル」をプラスしたいと思います。
負けず嫌いの母にだけ当てはまるのかも知れませんが、その小さなバトルが母の負けるもんか魂を刺激しているのです。
「娘には負けない」という母の心が、いい影響を与えているような気がしています。
我が家では「小さなバトル」も母の長生きの秘訣だと私は思っています。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《小さなバトルが長寿に繋がる》
※92歳のばあばと娘の会話です。
「私は何でもゆっくりしよるよ、こうしたらこけたらいかんとか思いよる、足が悪なって長い間じゃけん、一つ一つゆっくりするんよ、考えながら」
「私が書いとった小さなバトルが長寿に繋がるについては」
「いっつもちょっとのことで喧嘩になるねー、物事は言いようで角が立つけんねー」
何となく曖昧な返事が返ってきました。どうやら母にとって小さなバトルは好ましくないようです。しかしこの刺激が母にとってとても大切だと私は思っています。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
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