91歳の挑戦◇かまぼこ板をキャンバスに
小さなかまぼこの板をキャンバスにした展覧会があります。愛媛県西予市城川町にあるギャラリーしろかわで毎年開催されている「全国かまぼこ板の絵の展覧会」です。
応募されたすべての作品が展覧会の期間中ギャラリーに展示されるという、全国的にみてもとても珍しい展覧会です。
私はこれまでに何度かブログでご紹介してきました。
とっても身近に感じられる展覧会なので、イラストに夢中の母に応募を勧めてみました。
母は「私は、そんな小さなキャンバスにはよう描かんわい」と言っていたのですが、しばらくして「試しに描いてみようかな・・・」と、スケッチブックにかまぼこの板をイメージして、いくつかのイラストを描き始めました。
チャレンジャーの母だから、きっと夢中になるんだろうなと思ったらその通りでした。
いつも使っている筆ペンを使って、小さなキャンバスに描けそうなデザインを幾つも描き始めたました。
数種類のイラスト案を考えた後は、いよいよかまぼこ板のキャンバスにして描き始めました。
かまぼこ板には、下絵なしで、書いていきます。
「板の木目によって墨の吸い込みが違うけん、紙に描くようにはいかんわい、物凄く難しい」と言いつつながら描いています。
納得のイラストはなかなか描けません。
かまぼこ板のキャンバスを確保するために、我が家ではかまぼこ料理をたくさん食べました。おかげでかまぼこ料理のバリエーションが増えました。
【91歳のばあばが描いた作品】
ばあばは作品にタイトルをつけるのがとても楽しそうでした。
全国かまぼこ板の絵の展覧会では、作品の出来不出来に関係なく、応募した全ての作品が展示されるので、母の作品も展示されるはずです。
先日、審査委員長の車だん吉さんや洋画家の折笠勝之さんの審査が始まったと言うニュースが放送されました。入賞作品は6月7日に発表され、応募作品の展示は7月23日から12月4日まで「ぎゃらりーしろかわ」に展示されます。
展覧会が始まったら、ばあばの作品をギャラリーに観に行こうと思っています。ものすごく楽しみです。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《私は挑戦し続けるんよそれが生きがい》
「私は自分なりに一生懸命に描いたんよ、どうかなー、ワクワクしとるんよ、何でも賞に入ったらうれしいなー、まあこうして待つ間が楽しいんじゃけどね」
「お母さんは、意欲的じゃねー」
「作品を出すために描きよったデッサンを今も見返しよんよ、面白かろう・・・」
「賞にはなかなか入らんよ、お母さんのは色付けしてないけんねー」
「かまんのよ、私はこうして挑戦し続けるんよ、それが生きがいなんじゃけん、それが長生きにの秘訣なんよ」
母の内に燃えるエネルギーにまたまた驚きました。どんな結果になっても母はまた前を見て、突き進んでいくと思います。
薫風やかまぼこ絵展待ちわびる
母は「全国かまぼこ板の絵の展覧会」に応募した作品の評価を楽しみにしている自分自身を詠みました。
91歳になっても、なおチャレンジ精神を持ち、イラストを切磋琢磨している彼女の姿は私の人生の素敵なお手本です。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
たくさんある記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただき心よりお礼申し上げます。
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