母に毛布を買ってよかった
先日、結婚のお祝いのお返しにとカタログが送られてきました。カタログから自分の欲しいものを選んで注文するのです。選ぶ楽しみがありました。商品の種類は本当に豊富でしたが、自分が欲しいものは多くはありませんでした。カタログから欲しいものを選ぶ時だってそうなんですから、誰かに渡すプレゼントを選ぶとなると大変です。
相手のことをとことん想像して、喜んでもらえるか気に入ってもらえるかを悩みに悩んで決めることになります。
私は母へのプレゼントをいつも悩みます。何でも自分が納得しないと受け入れない母は、プレゼントが気に入らないと「もったいないのにこんなもん何で買ってきたん」と逆切れの可能性があるのです。
最近母にプレゼントして喜んでもらったものがありました。それは毛布です。
母はアレルギー体質なので、埃や繊維にとても敏感です。埃でくしゃみが出たり、繊維で皮膚がカブレるなどの様々な反応があるので寝具類にはとても敏感なのです。自分の気に入ったものでないと受け入れません。
秋から冬に季節が変わる時期に、母がアレルギーを気にして綿毛布やタオルケットを数枚重ねて寝ていたのがとても寒そうだったので、アレルギーの心配が少ない暖かい毛布を買ってあげたいと思いました。
しかし一緒に買いに行って勧めても、いらないと言うのは分かっていたので私が選びぬいてプレゼントしようと思いました。
私は無印良品に行ってみました。シンプルで家具に合いやすく、自宅で洗える素材がほとんどで生活者に優しい商品があると思っていたからです。
素材を見て、肌触りを確認して、悩みぬいて決めましたが、実際に使ってみないと使用感が分からないので自分用にまず一枚買って数日間使ってみることにしました。
肌触りもいいし、軽くて暖かい、毛布の埃も出にくいし、これならきっと大丈夫だろうと思って、再び母のための毛布を買いに行きました。色はどうしようか、白だと汚れが心配になるだろうから、と考えて高級感のあるチャコールグレーにしました。
それを母にいつ渡すかがまた問題です。少し肌寒い日の就寝前に「お母さん少し寒くなりそうだから、この毛布使ってみたら、私も使ってみたんだけど暖かくて、軽くていいみたい」と渡すと、「フーン」と言って少し怪訝な表情でしたが、自分自身も寒かったのでしょう、素直に使っていました。
翌日「昨日はよう眠れたありがとう、この毛布はええわい」と言ったのです。使用感が良かったので気に入ったようです。
私は「しめしめ、大成功」と思いました。渡したタイミングがよかったのです。
本当に誰かのために何かをプレゼントをするのは大変ですが、私はこの秋、無印良品で「ムレにくい厚手毛布」を買って本当に良かったです。軽くて暖かくて、埃も出ないし、自宅で洗える(洗濯機の容量による)何より母に気に入ってもらえたのが一番の収穫でした。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《人にものをプレゼントするんも大変じゃねー》
夕食後に日記を書いているばあばと。
「あんた色も良かったし、暖かくて良かったんよ、昨日はほんとによう寝られたわい、ありがとう」
「私は気に入ってもらえんかったらどうしようかと思いよったんよ」
「軽いしね、とにかく寝心地がよかったわい、言うことは無いわい」
「その裏で悩んで選びよった人がおるんよ」
「そんなんは分からんのよ、物を人にプレゼントするんは大変じゃーねー」
母はまるで他人事のように話しています。取りあえず母に喜んでもらえて本当に良かったです。この時期のタイムリーなプレゼントに「ムレにくい厚手毛布」買ってよかったです。
【ばあばの俳句】
子に送る宅配便やみかんの香
母は東京にいる果物好きの娘に、愛媛のみかんを送ろうと宅配便を頼みました。受け取った娘たち家族の笑顔を想像しながら、ふるさとの香りを届けたかったのです。妹は、やさしい母の心が嬉しくて笑顔になるでしょう。
今年の愛媛産の温州ミカンは糖度が高いようです。そして、これからは果肉がまるでゼリーのような「紅まどんな」が出荷の時期を迎えます。母はまたまた送りたいと思っているようです。とても高級感がある蜜柑で、私はその味が大好きです。
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