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歴史めぐりの大阪観光「京街道枚方宿②」


時は2024年。場所はいつもの京阪電車枚方市駅。

1月1日はいつもコタツに足を伸ばして過ごしていましたが、昨年はたくさんの寺社仏閣を巡り京都検定二級に挑んでいい一年が過ごせたので、感謝を誰かに伝えたくて神社へ足を伸ばすことにしました。


京都の有名な神社参詣も考えていましたがお昼に予定が入っていたので今回はパス。バス一本で行ける枚方市内の神社へ行くことにしました。


時刻表を覗きます。うーん30分後かぁ。ずっとここで待っているのもなんだしちょっと歩くか。


枚方宿観光は半年ぶり。去年の夏はめちゃ暑かった。今年は落ち着くといいけど。


東見附を歩こうかな。


風変わりな自動販売機を発見。

昔は飲料系だけでしたが、今は冷凍モノも並ぶようになったんですよね。最近至る所に個性的な自販機を見かけますが、購入している人を私は一度も見たことがありません。


お出汁専用自動販売機。醤油とかドレッシング自販機も近いうちに出てきそうな感じしませんか?


キャッシュレス決済対応。値段お高めですが観光や出張先のホテルで食べるものとしては全然アリなラインナップ。


枚方市駅は街道から外れた場所にあるため、一旦西に進みます。

私の小さい頃からある小道。この先のマクドナルドで母が買ってくれたっけ。家に持ち帰ったらポテトパサパサになってたなぁ。


京街道(東海道)に到着しました。宗佐の辻と呼ばれる十字路になります。製油業を営んでいた角野宗左かどのそうざがこのあたりに住んでいました。

道標の上にちょこんとニット帽。落とし物?それともわざと?


右:大坂みち

治安がいいとは言えない場所にありますが、いたずらされることなくずっと良好な状態を保っている道標。


左:京 六里
右:倉治滝 四十三丁

"くらじたき"と平仮名で書かれている道標。倉治くらじにある源氏の滝を示しています。交野市民および枚方市民以外の人は聞いたことがない地名だと思います。低学年までの小学生御用達。定番の遠足場所であり北河内エリアでは珍しい滝の観光名所です。

鎌倉時代に興隆した岩倉開元寺というお寺があったことから"元寺の滝"と呼ばれるようになり、その後上流の白旗池の白旗が源氏の旗印であることから"源氏の滝"になったといわれていますが…。今日の今日までわたくし、滝の名の由来を聞いたことがありませんでした。母やみんなが源氏の滝って言ってるから源氏の滝なんだなって。そう覚えたまま大人になりました。そういえば源氏の旗印ってどんなんだったっけ。


送りましょうか
送られましょうか
せめて宗左の辻までも

かつて枚方宿には遊郭がありました。遊女がお客を見送った場所。それが宗佐の辻になります。


宗左の辻から北へ少し歩いたところ、らせん状の非常階段がカッコいいピンクの雑居ビルが見えてきました。


そのすぐ近くにあるこちらは枚方橋の欄干らんかんになります。


枚方橋
現在は暗渠あんきょとなっていますが、かつてここは安居川(中川)が流れていました。江戸時代の枚方宿には、南北2つの「枚方ノ橋」があり、明治時代以降、北の橋はかささぎ橋、南の橋は枚方橋と呼ばれるようになりました。現在も「枚方橋」と刻まれた欄干の一部が残っています。


旧岡村・岡新町村の村境


安居川枚方橋跡

現在は暗渠となっている安居川。少し先のほうに安居川ポンプ場という水道施設があり、現在も川の歴史を繋いでいます。


暗渠となった枚方橋跡は現在こんな感じになっています。


東海道沿いということで古い建造物が今も残されています。


道路を渡って岡新町村エリアにやってきました。このまま川のどんつきまで進むと東見附に辿り着きます。


ここ岡新町村は江戸時代、継飛脚役地子免許のエリアで仕事負担分の年貢が免除されていました。現代でいう税制特区に当たります。人手不足が深刻な運送業界。今こそ徳川幕府と同じ行政措置をしたらいいのに。政治のことはよくわからないけどいい方向に進んでほしいな。


そろそろ時間。枚方市駅へ戻ります。


今回ここまで。枚方宿の全てを見ていないので機会があればまた歩きたいと思います。次回はバスに乗って神社へ向かいます。



今回の観光ルート

©Google Map


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