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京都検定2024受験記「磁器と陶器の違いとか」


皆様にご報告したいことがあります。

これまで『真夏の嵐山日帰り旅』を週二回ペースで投稿していました。先週から週イチにしたのは、京都検定二級対策に集中したいのと九月に行なう予定だった京都旅を十月に延期したからです。真実を申しますね。ネタ切れを避けるため投稿頻度を減らしました。嵐山以外の旅画像はただいまゼロです。

なぜ旅を延期したのか。

九月の過酷な暑さが一番の原因になります。大谷翔平の50-50より先に京都市の猛暑日と熱帯夜が「50&50」になったと京都新聞が記事にしていました。京都市と同じくらい暑い地域に住んでいる私。15分歩くだけでヘトヘトになります。体感的には八月よりも九月のほうが暑くて残暑という言葉に違和感を覚えます。先日旅の準備の記事を投稿しました。今は嵐山で消化不良だった街散歩を思う存分やりたいんですよね。烏丸通旅とかを考えていて、あとネットで面白いアイデアを発見したのでそれを実践しようかなって。具体的に何をするかはおまけコーナーでお話しますね。さてそろそろ本題に入りましょうか。

前回は申込みの話をしました。今回は過去問対策をして気付いたことをテーマにしています。京都検定を受験しない方にも役立つ京都情報が詰まっていますのでぜひ御覧ください。



目次




昨年の問題を解いてみた


半年ぶりになるでしょうか。

私が83点を取って合格した第23回京都検定2級試験。その問題を久しぶりに解いてみることにしました。やってみてビックリ。間違ったところ、わからなかったところはともかくとして、当時正解した設問もスムーズに解答することができませんでした。え?私これ正解できたの?当時の自分を褒めたいです。

昨年の二級試験で17問をミスしたわけですが、その中で一番悔しかったのは上賀茂神社を答える問題でしたね。複製は禁止されているので問題そのものをここに書くことは出来ません。しかしよくもまぁ定番中の定番である上賀茂神社をこうも難しく表現できるものだと甚く感心しました。イヤミで言っているのではありません。本当にくやしかったんです。



源氏物語のゆかりと奥深さ


今年の2級テーマ問題は「紫式部と京都」になっています。

大河ドラマ"光る君へ"を毎週欠かさず観ていて、後番組の紀行もちゃんとチェックしている私に抜かりはありません。「どんとこい、紫式部」とつい先日まで思っていました。過去問の選択肢の中に"宝塔寺"があったので調べたところあらビックリ。なんと源氏物語ゆかりの寺院ではありませんか。


京都市伏見区深草にある宝塔寺は日蓮宗寺院でその前身は極楽寺でした。

悲恋話が多いことでも有名な『源氏物語』。極楽寺の名が書かれている第33帖「藤裏葉ふじのうらば」では数々の困難を乗り越えて夕霧と雲居の雁は恋を成就させます。宝塔寺には二人顔を見合わせる"雲居の雁と夕霧の中将の像"があり、大丸創業者一族のお墓、伏見人形発祥の千仏堂など、京都検定要素もたくさん詰まっています。

3級試験であれば問題に答えが書いてあることもあるのでそんなに警戒する必要はありません。しかし私が受験するのは2級試験です。ここ最近ずっとお気楽モードだった私。気を引き締めることにしました。現在真剣に紫式部対策をしています。



磁器と陶器の違い


磁器と陶磁器の違いって皆様は御存知でした?

雑貨集めが趣味の人とか学校の授業を真面目に聞いていた人はその違いをしっかり認識しているかと存じます。私は感覚的に把握していただけでハッキリとはわかっていませんでした。今の時代はプラスチック容器もありますから磁器と陶器の違いを意識する必要は昔ほどありません。

言い訳しましたゴメンナサイ。

私が美術の授業をちゃんと受けておけば良かった話で、生活する上で大事なことを知らずに今日まで生きてきた恥知らずの人間です。もちろん「陶磁器」という名称は知っていますよ。これでも旅行好きで歴史好きですからね。有田焼や瀬戸焼が何県の産地かわかっていますし、なんなら遠足や行事で小さい頃から嵐山と同じくらい信楽に何度も訪れて狸の貯金箱を購入したことがあります。それなのに磁器と陶器の違いを知らなかっただなんて。

なぜこんなにグダグダ申しているかというと過去問の中に京焼に関する問題があったからです。

詰め込み勉強をしていたおかげでなんとか正解に導くことが出来ましたが、その時も磁器と陶器の違いをまったく理解していませんでした。しっかり意識するようになったのは野々村仁清ののむらにんせい奥田頴川おくだえいせん。この偉大は陶芸家お二人の歴史を知ってからになります。


野々村仁清は赤が特徴で、
奥田頴川は江戸中期の人だな。


二級試験を解いていたときの私の脳内セリフです。振り返ってみるとまぁすごい覚え方をしていたものですね。正確には野々村仁清が京焼色絵陶器の第一人者で、奥田頴川は京焼最初の磁器焼成に成功した人物になります。まぁこれらの細かな知識は京都検定だから覚える必要があって、普通は知らなくても全然問題はありません。そもそも日本の家に住んでいる人であれば磁器も陶器も置いてあるでしょうから手触りや見た目で感覚的に違いがわかるかと思います。

今から昔話を致します。私はラジオパーソナリティと一緒に湯呑みを作るというKBS京都の陶芸イベントに参加したことがあります。京阪電車と京都市営バスを乗り継いでイベント会場の陶芸教室へ行きました。説明を受けたあと作業を始めたのですがなんと好きなパーソナリティと隣同士になりました。


「来てくれてありがとね。」
「ペンネームは?」

「えっと、一度だけ葉書を出したことがあって…」
「ペンネームは◯◯と言います。」


そのあと話が続くことはなく、二人の間に沈黙の気まずい空気が流れたのを今でも覚えています。イベント自体は大変楽しかったのですが、焼き上がったモノを受け取りに行ったら私の絵付けがダメな塗り方だったみたいで割れた湯呑みが返ってきました。とても悲しかったです。そして数年後に地震で完全に壊れてしまい今は残っていません。Googleストリートビューでまだその陶芸教室があるのか確認してみたら看板の姿はなくただの一軒家になっていました。

そんな人生体験をしてなお陶器と磁器の意味を知らなかった私。知っていたつもりでまるでわかっていなかった身近な日用雑貨。違いがわかるようになった京都検定に感謝です。



結び


京都検定は京都を学ぶ場であり、京都の知識を確かめるテストです。

でも建築や芸術といった専門分野の基本を学べる試験でもあるんですよね。神社の建築様式もわかるようになりましたし、仏教の宗派の違いなんて京都検定に触れなかったらずっと知らないままでした。

こんな感じでまた何か"気づき"がありましたら皆様にご報告していきます。それではまたね。



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