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【お試し企画】わたしの熟成下書きⅢ「万博の話とか色々」


お試し企画の第三回



目次




どうなる?
関西・大阪万博


私はチケットを一枚持っています。

昨年十二月に四千円で購入しました。前評判は気にしていません。だってパリ五輪で華麗なる掌返しを見ましたから。東京五輪はマシだったって何いってんだと。これだから大衆の意見は参考になりません。世間は維新叩きに必死になっています。でも叩いたホコリは別の所に移るだけ。どの党が主導しても結局は同じ。政治屋たちは己のことしか考えていない。気高い精神を持っているのは現場で働く人達だけですよ。

とまぁ偉そうに言っている私も決して不安がないわけではありません。4000円なら行く価値はあるかなと最初は軽い気持ちでした。今は少し後悔しています。倍の入場料でもUSJのほうが良かったかもって。ちなみに私は政治の歴史に関心があるだけで支持政党はありません。宗教をリスペクトしていますが特定宗教の信仰もありません。大阪維新の支持者だからではなく単に観光が好きだから万博のチケットを買いました。

前置きはこのくらいにして今私が持っている不安材料を二つほど挙げますね。


メタンガス

ガス検知機を設置する対策を発表しましたが根本的な解決にはなっていません。ライターやマッチを懐に忍ばせるだけで簡単に自爆テロを引き起こす事ができます。ここで重要になってくるのが手荷物検査。しかし厳重すぎると多くの人数を捌くのは困難です。来場者数を第一目標に掲げている万博にとってこの状況はハッキリ言って詰んでいます。

私でさえ自分の身を心配するくらいですから子を持つ親御さんは気が気じゃないでしょうね。子ども無料招待を拒否する気持ちは痛いほど理解できます。見えないものへの恐怖はコロナ禍のウイルスで実証されています。何にせよ私の命は未来ある子どもたちほど重くはないので覚悟を持って現地に乗り込みにいきます。


石ネックレスの休憩所

重さが1個90~250kgもある複数の石を鋼製ケーブルに通してつるす。石を貫通するケーブルが敷地の頭上で列を成し、日よけになる。ただし、ケーブル同士には隙間があるので日陰はできても、雨にはぬれる。

日経BP日経クロステックの記事より引用

良い子の諸君!よく頭のおかしいライターやクリエイター気取りのバカが「誰もやらなかった事に挑戦する」とほざくが大抵それは「先人が思いついたけどあえてやらなかった」ことだ。王道が何故面白いか理解できない人間に面白い話は作れないぞ!

《4次元殺法コンビの名言》


「誰も見たことがない施設をつくりたい」と意気込む工藤浩平建築設計事務所の工藤浩平氏。4次元殺法コンビの名言を使って小一時間問い詰めたいです。

SNSなどで石ネックレス休憩所への辛辣な言葉が並ぶ中、宇都宮城釣天井事件の再現というコメントを見かけてつい笑ってしまいました。気になる方は調べてみてください。悪名高い大屋根リングでさえどうするんだと言われているのに暴風で石が散乱したらどう落とし前をつけるのでしょう。ツッコミどころは他にもあります。


関西に住む私にとっては朗報でした。

木津川流域に残る貴重な歴史的文化財「残念石」。関西ローカルの情報番組で何度も特集されたことがあります。トイレに使うなとの批判がありましたがトイレだからこそ多くの人の目に触れます。芝生の上にポツンと置かれたところで普通の人は誰も注目しませんよ。日本のトイレは綺麗で芸術的だということを世界にアピールできるいいチャンスだと思うのですがどうでしょう。加工や現状変更を行わないこと、傷つけないことを条件に貸出したとのことなのでひとまず安心していいと思います。


一方、この石ネックレスの休憩所。

なんと中国・四国地方の銘石が使用されるそうです。関西・大阪万博なのに意図がよくわかりません。手を挙げる企業がほとんどなかったからこんなことになったのでしょうね。「日本一危険な休憩所」と銘打った芸術的な何かならまだ理解できます。こんなの世界のどこを探してもありません。珍しいのでぜひとも写真を撮りたいです。ただ暑くてしんどいときに見かけたら怒りがこみ上げてきそうな気がします。主に度胸試しで使われることになりそうなこの休憩所。安全面に苦慮している万博さんは批判を理由に立入禁止処置を行なうかもしれませんね。誰も事故の責任を取りたくありませんもの。


追記

みなさまへ

休憩所2では建築基準法をはじめとした各種法令を遵守し、構造計算や各種専門家へのヒアリング、強度試験などを行った上で設計・施工を進めております。

記事の無料部分では、私たちの休憩所2に対する考え方、コンセプトが書かれておらず、やや誤解を生むような表現となっています。

また、屋根や壁があり、空調設備の整った本格的な休憩所施設が敷地内に別に用意されております。

石を用いたパーゴラは敷地内にある外部歩道(バス停留所からリングまで)の日除のための工作物であることをご理解いただければと思います。このあたりも、当該記事の中では伝わりづらい表現となっています。

文章や写真ではコンセプトや施設計画が伝わりづらいため、後日違ったメディアで、休憩所2についての施設紹介の機会(一次情報)を作りたいと考えております。

ご心配をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
工藤浩平

Kohei Kudo/工藤浩平
午後5:03 · 2024年8月27日 Xのポストより引用


休憩所なのかパーゴラなのかよくわからない表現となっているので続報を待つしかありません。芸術寄りの構造物であることは理解しました。なにやら入札額も批判の的となっているようです。適正かどうかは他の方に任せるとして、まぁいろいろ言いましたけれど石ネックレスよりもイヤな休憩所があります。防虫処理されていない公園の藤棚です。毛虫が落ちてきたり蜂がブンブン飛び回っていたりするのでたとえ熱中症寸前であっても藤棚の下で休憩できません。虫が怖いんです。

そういえばお盆のとき墓場が大変暑かったことを思い出しました。焼け石に水という言葉があるように石は熱を貯めます。大阪の夏は大変暑いです。石から輻射熱が発生したらその下は多分地獄になると思います。そこらへんも想定しているのか気になるところです。

一つハッキリ言えることは、石ネックレスにふさわしい場所は万博ではなく美術館や庭園だと私は思いました。とっても面白い取り組みではあるけれど万博来場者の多くは実用性のある日除けを望んでいます。大阪の夏はそれほど過酷なんです。

《2024.08.28 22時30分追記》



まとめ

開幕後の一般価格は7,500円と言われています。なぜ四千円かと申しますと裏取引したわけではなくて4月26日までの開幕券が安かったのです。2005年に開催された『愛・地球博』では暑さと混雑さでほんの少ししか楽しめませんでした。四月なら空いているし安いし快適だろうということで購入しました。

私はお化け屋敷が割と好きなので怖いもの見たさが正直な動機ですね。皆様に一刻も早く万博の様子をお伝えしたいというのもあります。いろいろと不安はありますけれどお祭りだって命がけのときもあります。開幕まで200日ちょっととなりました。忌憚のない現地レポートにご期待ください。



参考サイト



ルサンチマン


何事にせよ、世間からとやかく批判されたりすることのない身分の低い者はお気楽なことです。かえって世に抜きんでた御身分の方々の御身辺には、とかくこうした御窮屈なことが多いようです。

講談社『源氏物語 瀬戸内寂聴訳』
第10帖賢木の一節

暴言だ、不倫だと騒ぐ世間を眺めていると千年前とまるで変わっていないことに気付かされます。いつの時代も著名人は庶民のサンドバッグではないんですけどね。

『毎日ネットに誹謗中傷を書き込んでいる人の前に謎の老人が突然現れて、願いを頼んだところ大金が舞い込み超有名人になる。最初は幸せだったけれどネットに自分の悪口が書かれていて自分の罪の重さにようやく気づく。過去の書き込みが暴かれたことで家族や友人に絶縁され恋人からも見放され前よりも不幸になって野垂れ死ぬ。』

昔話や笑ゥせぇるすまんにありそうなエピソードを考えてみました。塞翁が馬ということわざがあるようにどんな人生になるかは誰にも予測がつきません。強者を叩くのはもちろん自由です。しかし自民党を批判して政権交代を実現した民主党は今も悪夢呼ばわりされています。弱者も強者も同じ人間なのだから仲良くしたらいいのに。難しい問題ですね。



蛙化現象と露悪的


蛙化現象という言葉を皆様はご存知でしょうか。

十代を中心に流行した若者言葉の一つです。恋人や好きな人がアリえない行動をして恋が冷めることを蛙化現象と彼らは呼んでいます。『百年の恋も冷める』という慣用句があるのになぜ蛙化現象が使われだしたのかその発端や経緯を私は知りません。

実は私自身が蛙化現象の人間でして、好きな人がこちらに好意を示した途端に冷めてしまうという厄介な性格を持っています。これは恋愛だけに留まりません。すごくお気に入りのお店があって何度もリピートしていたのに、店員さんやオーナーと親しい関係になったら足が遠のくという本当に最低なことをしていまう私なんです。多分ですが自己評価がかなり低くて、自分のことが好きになってしまうと相手が不幸になってしまう。そうした心理が蛙化現象を引き起こしてしまうのかなって。


『松本人志さんやバカリズムさんは露悪的だ』


本来の意味と異なる広まり方をした蛙化現象ですが、『露悪的』はどちらの意味が正解なのかそれとも両方の意味があるのか未だによくわかっていません。いつもはインターネットで意味を調べるのですが今回は親の形見の辞書を引っ張り出してしっかり確かめてみました。


露悪ろあく
(普通の人なら隠そうとする)自分の欠点などをわざとさらけ出すこと。

『新明解国語辞典 第四版』
1991年2月発行


どうやら露悪も蛙化現象と同じように誤った(新しい)意味で広まったようです。少なくとも1990年当時に「他人や社会の欠点を曝す」という意味はありませんでした。

私の記事を読み込んでいる方ならすでにお気づきかもしれません。私はかなりの露悪趣味です。これも自己評価が低いからそうなってしまうのでしょうね。些細なことでも炎上してしまう昨今。自分を卑下するのはとても有効な防衛手段です。ただあんまり行き過ぎてしまうとナルシストだ、嘘松、悲劇ぶるなと炎上騒動へ繋がってしまいます。

つまるところなんでも程々で中間くらいがちょうどいいんですよね。謙遜ではなく本当に自己評価が低い私なので、バランスを調整するためにもうちょっと自分を褒めていきたいと思います。

以上です。ご精読誠にありがとうございました。



追記


『一度は行きたいあの場所』『熟成下書き』応募作品二部門で、スキの週間一位を獲得しました。皆様ありがとうございます。感謝!!

2024/09/02


2024/09/02


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