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大手信託銀行ファンドラップ購入から1年少しが経ち

2022年9月末に年率1.54%という凶器的な「投資顧問報酬」を取る某大手信託銀行のファンドラップを購入最低金額の500万円分買いました。その理由についてはこちらの記事をご参照ください。

シェフの気まぐれサラダとファンドラップhttps://note.com/yamada_nick/n/neea2bdbcc9d3?sub_rt=share_pw

2022年末時点での運用成績は芳しくありませんでしたが、抱き合わせ高利率3か月定期預金500万円の金利で見事にオフセットされて、合計元本1千万円を維持できたことを昨年2月にアップしました。

その後の大手信託銀行ファンドラップ体験記https://note.com/yamada_nick/n/na86b2a3c66f8?sub_rt=share_pw

今回はそれから1年経過した状況の報告です。

結論から参りましょう。

先ずこちらが2023年末の状況です。

利益のほとんどは未実現評価額

昨年春先からの株高の影響を大きく受けて、2022年末で493万円であった時価評価額は530万円と、1年間で7.5%(元本500万円と比較しても6.0%)成長してしまいました。

購入時以降の残高推移は以下の通りです。

縦軸の工夫で激増したように見える演出

きっとベテラン行員の佐藤浩一さんも後輩の木村文乃さんを仕事帰りに居酒屋にでも誘い、ビールでも飲み干しながら「これがファイナンシャルウエルビーイングってもんさ」と熱く語ったことでしょう。

ところで私はこの大手信託銀行様に謝らなければなりません。

何故ならば、3か月定期解約後の500万円を使って、これみよがしに同行で販売手数料は国負担の「個人型変動国債10年」を500万円分、昨年3月に新規購入したからです。

その時の個人型国債の変動利率は0.33%であり、500万円で年間16,500円(税前)の利金となります。

「投資顧問料プラス各信託報酬で2%程度の手数料をとる御行ファンドラップの競争相手に日本国債をぶつけて、その結果をブログ記事にしようと考えています。はい、これだけが購入理由なので他商品には一切興味がありません(キッパリ)」

その時の支店窓口お姉さんの「面倒な客を担当したもんだ」との落胆した表情を忘れることができません。

国債は半年毎に利金が支払われますので、税引き後7千円弱の入金が既に一度昨年秋にありました。

しかし時価評価額とはいえ、夏頃には515万円程度までに成長してしまった本ファンドラップの対抗馬にはなれず、「目には目を、歯には歯を」の精神で、某ネット証券が販売促進していたAI型ファンドラップを、別途これまた500万円ほど昨年7月末に購入して刺客として送りこんでみました。

さすがにこちらはネット証券のAI型、購入前の質問も限定的で、投資一任手数料も税込み0.66%と大手信託銀行ファンドラップの半額以下です。

本記事を書いた2023年1月末現在の両ファンドラップの運用結果は以下の通りとなります。

大手信託銀行様 5,397,298円(購入後から約16カ月)

ネット証券AI型 5,245,891円(購入後から約6ヵ月)

本年末のレース結果はどうなるでしょうか?

大手信託銀行様のファンドラップがその高額な投資顧問報酬という重荷を背負いながらも逃げきるのでしょうか。

それとも猛追するネット証券AI型ラップに抜かされてしまうのでしょうか。

市況下落局面に遭遇する場合には、両者の資産構成リバランスの巧拙には特に注目していきたいと思います。

また株式市場に大暴落が発生するケースでは、元本割れがなく愚直に半年毎に1万円弱の小銭を稼ぐ500万円分個人型国債がダークホースとなる可能性もまだ否定できません。

追記:

私がAI型ファンドラップを購入したネット証券会社によるIPO株価操作という不祥事が、新年早々に報道されました。

一定期間、新規公開株の販売勧誘に関する受託業務が停止になるそうです。

個別株、ETF、外貨建て債券を含めた私の投資活動の主戦場も実はネット証券ですが、最近はミドルオフィス含めての内部統制整備が事業の成長に追いついていないのではないかと、漠然とした不安を感じていました。

もちろん教科書的には「分別管理」「投資者保護基金」等の制度にて顧客は一定レベルまでは守られています。

しかし金融業界に限らず、想定外の不祥事や事故が突然勃発する可能性は否定できません。

投資対象分散を意味する「アセットアロケーション」の重要性に加えて、金融資産の置き場所を分散する「アセットロケーション」も重要だと再認識させられました。

そして、さんざんブログネタにさせて頂きながらも動じずに「信託には幸せの数だけ答がある」とキザなセリフを吐ける大手信託銀行は、「ガッハハ、オレは凄いんだ」と株主に自叙伝を嬉しそうに配るホールディングス会社社長のネット証券よりもガバナンスは相対的にはしっかりとしていそうで、その点では悪くないなと感じています。

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