日本音楽界の母なる魔性が贈るあなたへの愛の歌かしら?
どこまで語れるか? 今回のお題
今回は、椎名林檎の「カーネーション」を取り上げます。2011年のNHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」の主題歌としても有名です。
偉大なるPVはこちら↓
ジャケットはこちら↓
あと、NHKの作品紹介はこちら↓
結論
一言でいっちゃうと、後にも先にも椎名林檎にしか唄うことが許されないといいますか、表現しきれない曲だと思います。
まず、お断りしておきたいのは、私はアーティストとしての椎名林檎を特別推しているわけではありません。たぶん、正確に文字にするなら、嫌いなアーティストではないくらいの関心度でしょうか。
ただ、この楽曲に限れば、椎名林檎が持つ品性、母性、感性、知性、資性、霊性、気性、本性、魔性などを丁寧に紡いで"カーネーション"にしたら、PVにもあるハープの弦のごとく、人々の琴線にやさしく触れていく一輪の花へと結実したと私は感じました。
Live動画もあります↓
私の上記のコメントはさておき、ここまで世界観が確立されていると、他のアーティストはこの作品を模倣することすら難しいとは思います。咲いた花の土壌が違いすぎる…逆にいえば唯一無二のオリジナルの花ですから、リスペクトはできても、カヴァーすることすら許されない魔性の魅力がありますね。
もちろん演者さんたちにとっても
朝ドラ「カーネーション」で小原糸子を演じた尾野真千子にとって、自身の代表作になりました。同時に、本ドラマが朝ドラ初のギャラクシー賞大賞(2011年度テレビ部門)に輝くなど、「朝ドラ史上最高傑作」の評価も高く、商業的には成功したと言えるでしょう。
本作での尾野真千子の演技力は、現在の活躍を見る限り語るまでもないでしょう。
しかし、そのオープニングで流れる椎名林檎のカーネーションを聴いてからドラマに入る展開もドラマの作品としての価値を高めた、つまりドラマから外せない一つの"作品"として埋め込まれたものだと私は思います。(了)