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自分がやらかしてきたことをちょっと振り返る【巻の5】 就職氷河期の就活篇


やはり各論

前回はワイが化学系アホ学生だったこともあり、社会に疎かったこと、化学系研究室の一日、なんでもあり時代の就活について、振り返ってみました↓


今回から、身バレ&企業・団体様へのネガティブキャンペーンにならない程度に、経験できた就職氷河期就職活動(理系大学院生)の話を掘り下げたいと思います。

ただし、n=1の話であり、事例に大幅な偏りがあることをご了承ください。

メーカーの研究職

おかげさまで、現在の会社に新卒採用されるまで、ESや履歴書を送った箇所は100以上になります。

様々な企業に凸撃訪問したことがあり、そこから得られたものも、結構あります。

その中から、公表してもケガにならんもの後世に遺しておく価値がありそうなケースをカミングアウトしたいと思います。

製薬会社の研究職

ワイのように有機合成化学を少しでもかじった方で、新薬開発に一切興味がない…という理系大学生はいないと信じたいです。

一応、拙記事ですが、新薬に関する文庫本の感想文も書いたくらいですから↓

もちろん、↑の本を読んでからの就活であれば、考え方も大幅に修正できたでしょう。

しかし、当時は生粋のアホ大学院生でしたから、そんな前提知識すらないので、結論から言えば、全落ちです(泣)

まー、当時でも数社ESっぽいのを書いて、そのうち2〜3社の製薬会社の一次面接に参加できただけでもラッキーパンチの域でしたね…今思えば。

そこから中年になったワイが、アホ大学院生だった自分に説教を垂れるとするならば、

①修士はあくまで研究職の入り口

②大学で学んだ自分の専門は新薬開発の視点でみたらごくごく一部の話

③自分の専門の話を他者(少なくても、他の研究者)にもわかるようなコミュ力が必要

④自分が志望するということは、同じ境遇の他者も志望するから、競争は当たり前

でしょうか。

当時、研究開発力が高い企業(≒人気企業)ほど採用を前倒しで行っていたと思われます。そんなこともあってか、どの会場を見回しても、パッと見でもなんか気に食わない頭良さそうな学生さんがウヨウヨいたと記憶しています。

化学・化成品企業の研究・開発職

化学・化成品企業としましたが、日本取引所の33業種で言えば、

繊維製品
パルプ・紙
化学
石油・石炭製品
ゴム製品
その他製品

などを中心に、有機化学をやってそうな企業だったら、あたり構わず応募していました。下手な鉄砲なんとやらです。

もう少し、その業界のことを勉強して、自分の強み・弱みを考えて…というのが高度化された現代の就活だと思います。

しかし、当時は製薬企業が軒並み不採用だったことで中程度に凹みました。

なんとか他の業種で一旗あげたい、見返したいという謎の高揚感・使命感で就活してましたね。

それでも、銃乱射をしていれば、ヒットする会社もあったりします。

そんな中でも

①某外資系の一般消費財メーカー

②産業部材やパッケージもつくる印刷会社 

③衛生用品のシェア上位の企業

④ディスポーザブル医療機器の企業

は、残念ながらワイの劣化弾の被害者でもある企業の一例です。

こちらの4社は、実際に採用過程を経ていけば行くほど、この会社で働いてみたいと真剣に考えるようになっていました。

①の企業では、日本の企業でやったことのないワークがあったので、少し掘り下げる予定です。

②は一次選抜合格後、東京のど真ん中での工場見学兼二次面接だったのです。工場見学では、いい意味で企業のイメージとは異なる製品の製造現場で、就活中で一番興奮しました。

③も一次選抜は東京での筆記と面接でした。二次面接は工場がめちゃくちゃ遠く、JRと飛行機を乗り継いで…と思ったら飛行機が天候不良で少し遅れるというアクシデントもありました。

④の場合、最寄駅からバスで行けども行けども辿り着かないところの研究所で工場見学&面接が行われました。ただ、中に入るとかと思うばかりに立派な施設であり、そのギャップには驚かされました。

4例紹介しましたが、結果として全滅でした。

紙切れ一枚で「ご縁がない」通知をいただく悲しみに打ちひしがれながらも、先に進むべく、就活を継続しました。

食品企業の研究・開発職

ワイは農学部出身です。

農学部にいると、カリキュラムの構成上、食品業界はイメージしやすかったですね。だから志望したという面は大きかったです。

そんな中、ワイがいた農学部には、その某超大手食品企業の学校推薦枠(しかもほぼ確レベル)がありました。

その枠さえがあれば…少なくとも就活は円滑に終わり、真面目に研究生活を送れたんです。しかし、アホ学生にその枠が回ってくることはありません。

仕方がないので、食品企業には一般応募での参戦でした。

ちなみに、当時のワイの一般枠就活は、化学・化成品などと同様に、

①ES提出
②一次試験(適性試験)、軽く面接
③工場or研究所見学、二次試験(面接)
④最終面接

みたいな感じでしょうか。

①と②は最初の頃はすんなりパスできてました。

③は…あまりうまくいきませんでした。今振り返れば、志望動機とか、それに繋がる行動や言動が噛み合ってなかったと感じます。

④までいけた企業もありましたが、その話は後ほど。

ただ、メーカーの研究・開発職は孤高に黙々と行うものではないんだということがよくわかりました。

新たな付加価値をつけて、さらに利益を生み出せるものをみんなでつくるといったらよいでしょうか。

このメーカーの研究・開発職に求められる素養というのを正しく理解せずに行動した結果、紙切れ一枚で「ご縁がない」通知を多数いただくことにつながっていました…トホホ。

そんなこんなで、最初は森の中の静かな流れに身を任せていたが、徐々に薄暗く、不気味に光る重厚な漆黒の底に飲み込まれて行く…とは考えてなかったです。

本当に深掘り?

3業種の話は、一部忘却の彼方にあることもあって、やや飛躍しているところもあります。そこはご容赦ください。

何も考えずに就活しても意味がないことが、ほんのり伝われば、ワイも嬉しいです。

そんなこんなで、まだまだ就活を続けねばならぬのですが、引き続き、アホ話にお付き合いくださるとありがたいです。

(続く)

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山田太朗(仮名)
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