多くの人が薬膳に中医学の基礎が使えていない理由
今日は、症状別ケーススタディ講座でした。
基礎講座の「きちんとわかる薬膳の基礎(全五回」その知識を元に各季節ごとに起こりやすい不調のメカニズムを中医学で考え予防を知る薬膳「季節の薬膳(全五回)」そして、終了後に受けていただけるこの講座。
日頃女性に良くあるお悩み症状を薬膳の基になる中医学の考え方で分類し、おすすめ食材に結び付けて行きます。
何のために、基礎理論を学ぶのか
最初に学ぶ基礎講座でお伝えする陰陽論や気血津液、五臓などはなぜ学ぶのか?
それは実際に起こる症状を中医学で理解して食事に繋げて行くためです。
薬膳の基になるのは中国伝統医学(中医学)です。
2000年から3000年前に生まれて各時代の医師により臨床、確立されて来ました。
中医学の特徴は、体の事だけでなく自然界の流れや哲学的なこと、占いなどにもその考え方が使われていること。
ヨーロッパで生まれたハーブやアロマと医療、占星術が繋がっていることと似ています。
日本の医療を中医学と区別するため西洋医学とか現代医学と呼びますが、考える軸が中医学とは異なるため、中医学を学び始める時に戸惑うことがあります。
私もかつてはそうでした。
でも、中医学は系統づけられていて分類が整っているため、(たまに辻褄が合わない部分もありますが笑)不調の起こるメカニズムを説明することができるし、発生のしかた(原因)もいくつかに分けて考えます。
そのメカニズムを理解するために、基礎理論である気血津液や五臓の関係性を学ぶのです。
中医学を学んでそれが使えるという意味は?
ただ、この時点で学びを止めてしまうと、自分に何か不調が起こった時、単純に「何を食べたら良いのか?」の話だけになってしまいがち。
そう、それは頭痛の時には鎮痛剤、咳が出たら咳止めの薬とその症状を消すという考え方と同じです。
ベースの体質はあっても体調は日々変化するもの。
一度体質診断をやっても、それが全てではないってことです。
中医学の考え方は、なぜそうなるのかの原因を探るため、同じことを繰り返さないための予防に繋がります。
何かが起こる度に「何を食べたら良いのか?」から、それを繰り返さないためには体の状態をどのようにしておけばいいのか?そのためには何を食べたら良いのか?と視点が変わるのです。
私でわかるでしょうか?難しくないですか?
と心配されていた方が、今日から一緒に学ぶことになりました。
難しいと思われているかなと講座中に何度か立ち止まって聞いてみましたが、基礎が分かっているので大丈夫でした。
それより、今日のテーマの「めまい」の起こる原因を中医学で5つの分類で説明すると「これまでの事が繋がりますね。」と楽しそうで安心しました。
使える薬膳にするために、基礎はかけ算九九や図形を求める公式のようなもの。
それを使って自分や家族の体に起こることを予防したり酷くならないうちに早めに対応する。
多くの人が、薬膳に中医学の基礎が使えていないのは、これの時にはコレと当てはめているだけか、症状を中医学で考える習慣がなく、私は〇〇タイプだからこれを食べておけば大丈夫で終わっているからじゃないかなと思います。
せっかく基礎理論を学んだなら使えるようにして行きましょう。
いつでもお声かけくださいね。
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