葛根湯の使い方も分かる「風邪予防とひき始めの薬膳」開講しました
関西は今日もほぼ快晴で、日中は温かでしたが、関東はかなり冷えたようです。
丁度タイミングよく「女性にありがちなケーススタディ薬膳講座」の4回目。「風邪予防とひき始めの薬膳」を開講しました。
葛根湯の話も講座ではお伝えしています。
葛根湯は効かない!と思っていませんか?
それは、タイミングが悪いのと葛根湯が得意なことを知らずに、一般の総合感冒薬のような使い方をしているからなのです。
この講座では、中医学の視点から風邪の種類を分類して、それぞれの見分け方、初期におすすめする食材をお伝えします。
症状から、風邪の種類を分類する
風邪をひいたかも?
と思う時の症状って、どんなものがありますか?
✅ゾクゾク寒気がする
✅から咳が出る
✅サラサラで透明な鼻水が出る
✅喉が痛い・・・
✅節々が痛む・・・
まだ他にもあります。
これらの症状は、体の中の状態の中でも熱がこもっているのか冷えているのか、乾燥しているのかなどを表しています。
講座では、まず発熱していなくても熱がこもっている時と冷えがある時とを分類して、初期の対応策をお伝えしました。
熱なのか冷えなのかを間違えて食材を選んでしまうと真逆なので、良かれと思って食べた物が風邪を悪化させてしまうこともあるからです。
そして、風邪がまだ内側まで入り込んでいないのか?すでに入り込んでしまっているのかでは葛根湯のような働きのある食材も効果が感じられないこともお伝えしています。
この意味が分かると、葛根湯はいつ使うと良いのかがはっきりわかるのです。
乾燥と寒さから体のバリアが弱くなった時に風に感染する
風邪に感染するのは、体のバリア機能が弱るからです。
バリアを張るのは、五臓では「肺」。
「肺」の気がバリアを張る働きを担っています。
「肺」の気を高めておくことが風邪予防になるのです。
「肺」は乾燥に弱いため、季節では秋から冬に弱りやすくそのため、この時期に風邪やインフルエンザを体の内側に入れてしまいがち。
特に鼻は「肺」が外界と繋がっている場所なので、鼻の中が乾燥するとバリアが弱まっている証拠です。
中医学では、お肌も「肺」と繋がっているので乾燥肌でいること自体が、バリアの弱りと考えます。
乾燥に加えて、寒さが増すこれからやって来る冬に向けて、今できることは「肺」を弱らせず、気を補っておくことなのです。
ここは、実のところ基礎講座の【きちんとわかる薬膳の基礎(全五回)】で学んだことの応用です。
実際によく起こる事例、ケーススタディで使えてこそ楽しくなるのが中医学。
四文字熟語が分かるとなお中医学が楽しい
講座では、基礎から少しずつ知らない専門用語が出て来ます。
例えば体の構成要素は「気・血・津液」の三つ。
津液は「つえき」ではなく「しんえき」と読みますが、この辺りからアレルギー反応(笑)が出る人もいます。
「気」不足の状態を「気虚」、「血」不足の状態を「血虚」・・・と感じで書く専門用語がいくつかあります。
今受講されている方も、基礎講座をの時は、口癖のように「難しい。」と言われていました。
初めて聴く言葉なので仕方がありません。
「本を英語でbookと言います。これからはbookと言ったら本のことを指します。」と言われているようなもの。
それが今では、漢字で書かれた四文字熟語のような中医学専門用語が、よくわかるようになられています。
今日の課題も、講座終了後、数時間で送ってくださり理解されているのがよくわかりました。
早速拝見しましたが、直すところはほぼなし。
やはり課題は直ぐにやるに越したことはないですね。
今日学んだことを応用して、鍋を豚肉と白菜のミルフィーユ鍋にして、ゾクゾクするので、にら、ネギ、なつめを加えたと連絡いただきました。
なつめは気を補い潤いも補うためです。
基礎の上に応用が加わり、実際に使える薬膳になります。
ご自身と家族のための健康管理に、これからの風邪シーズン中ぜひ活かしてくださいね。
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