潤わせるのを目的にするならあのフルーツをスープの出汁に!
11月7日前後は二十四節気の立冬。
この日から立春の一日前(節分)までが暦上の冬となります。
立冬前の18日間を「秋土用」といい、季節の変わり目なので用心して過ごすようにと言う時期ですね。
土用は土用の丑の日が有名で、夏だけかを思われがちですが、季節の変わり目に年4回。
そのうちの秋から冬に変わる時が秋土用です。
立冬が近づくにつれて空気の乾燥にプラスして寒さが増してきます。
体のバリア機能に当たる五臓の「肺」が弱っていると、風邪などにかかりやすくなってしまいます。
「肺」は乾燥が苦手なので、今のうちにしっかり「肺」を補強しておきましょう。
台風が来る前に、窓やドアをしっかり打ち付けておくようなイメージで。
秋土用におすすめしたいものは肺を潤わせて「気」を補うスープ
乾燥対策にはパワーやスタミナに当たる体の構成要素の「気」を補うことも同時にしておきます。肺の「気」に防御する働きがあるからです。
鶏肉やきのこ類はダイエットしたい人にもお勧めできる「気」を補う食材。
そして、潤わせることを目的とするなら、素材の持つ果汁や油脂を残しておくのもコツ。
グリルで湿気を飛ばしてしまうのではなく、蒸したりスープや鍋などで。
味つけはには胡椒や唐辛子、にんにくなどを効かせずに作ります。
なぜなら、胡椒や唐辛子、にんにくなどは体の潤いを強く温めて飛ばしてしまうからです。
潤い不足だと思う方におすすめのフルーツを使うポトフのご紹介をしますね。
秋土用におすすめの潤わせて「気」を補うポトフ
材料/
鶏手羽先5~6本、玉ねぎ1個半、長芋10㎝程度、椎茸4~5枚、白きくらげ(生)4~5枚(乾燥ものなら水戻ししてかさ増しすることを考えて水戻ししておく)、梨1/4個、生姜少々、塩、胡椒、隠し味にオイスターソース小さじ1杯、クコの実適宜。
作り方/
1.鶏手羽先に塩コショウして30分ほどおく。玉ねぎはくし形切り、長芋は皮を剥き5㎜程度のくし形切りに。
2.しいたけ、白きくらげは石づきを取り一口サイズに切っておく。
3.梨は皮を剥き1/4を5㎜程度のくし形切りに。
4.塩、胡椒、オイスターソース、長芋以外の材料と水をひたひたより少し多めに入れて沸騰させ、あくを摂りながら煮る。
全ての材料に火が通ったら、長芋を最後に入れ柔らかくなったら、塩、胡椒で味つけし、最後にオイスターソースで味を調える。
5.器に盛りつける時にクコの実を散らす。
梨は秋が深まって来たらそのまま食べずに調理する
梨は秋の代表のフルーツですが、体を冷やす性質です。
初秋で夏のような暑さが残るものの、空気が乾燥する時期なら、そのまま生で食べることで、体のこもった熱を冷まし乾燥しがちな体を潤わせます。
ただ、秋が深まって来ると、そのまま食べては体が冷えてしまうのです。
そこで、蒸して食べたり、煮てコンポートにすることをおすすめしています。
梨はフルーツなので食事に使うとは日本人はなかなか発想しませんが、薬膳の本場ではスープの出汁に梨を使うことはよくあること。
今回のような、骨付き肉と生姜やネギなどと一緒にコトコト煮て、そのエキスを出汁に抽出させます。
甘い梨をスープに!?と驚かれるかもしれませんが、初めは量を加減すれば、梨が入っていることがわからないほど馴染みます。
今回は1/4だけにしましたが、半分使っても大丈夫です。
クコの実の目的は色味のためではない
最後に散らしたクコの実は、白っぽい具ばかりで色味が無いので飾りに!ではないのです。
その役割も果たしていますが(笑)
クコの実は、更年期世代の潤い不足、血(けつ)不足を補う食材として薬膳ではよく使われるものの一つ。
スーパーの中華食材コーナーでも買うことができるので、乾燥が気になる更年期以上の方は、お茶に入れたり、パンを焼く方はパンにレーズン代わりに入れる使い方もあります。
体の潤い不足から、陰陽バランスが崩れて、中医学ではそれがホットフラッシュや火照りの原因だとされています。
更年期世代が薬膳に取り入れやすいものとしてはクコの実は一押し!
まとめ
寒くなり、梨をそのまま食べることに躊躇する方は、スープに入れて出汁にしてみる方法もおすすめです。
体を冷やさずに潤いアップさせる方法の一つ。
その時、くこの実も合わせてみてください。
潤わせる効能を持つ梨、くこの実、白木耳は潤い不足の更年期世代にぜひおすすめしたい食材です。
空咳やお肌の乾燥のある方はお試しください。
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