note君臨穴蔵虫に溺れて、そして穴眩むnote

 「あなくらむし」
アナグラム3行短文詩


あな くら むし あし むなぐら あらなく
穴  眩  むし  脚  胸ぐら アラなく 

あなぐら むし らく なあむし しらなく
穴蔵   虫 楽な   亜虫  知らなく

あら あな ぐら むし むなしく あむ なく
あら 穴蔵    無視 虚しく  編む 泣く


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3行短文:提唱 zep0814 i理昭さん  企画 しめじさん
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今日は、別のアナグラム詩を投稿する予定でした。準備していて、タイトル画だけつけて、予約投稿、と思っていたんです。

ところが!

3人もの方が、昨日のうちに、アナグラム詩を挙げてる!

それも、みなさん、46文字全部使って。

おいおい、どうなってるんだい、note界。

あなぐらむし、降臨?

もちろん、私の行き来する街の中だけだし、たったの数人といえばそうですが、46文字全部使ってアナグラム作るのって、そんなに簡単じゃないんですよ。アナグラム詩を紹介してくれた、みえるさんも言われてます。それを、ぱぱっと。同じ日に、3人もの投稿を見るとは。


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紹介します。


まず、ももりゅうさん。

ふたつも。その上、ももりゅうさんは、私の46文字アナグラムを見て、その中の字を真似されたので、濁点をつけたりはずしたりは自由、ということに気がつかなくて、私が使った通りの文字を使って、つまり、制約あるアナグラムに、さらに縛りをきつくして、書かれていました。文章は、ふつうの詩みたいに、とても自然な流れ。そして、どちらも、女性をテーマにしたもの。惚れぼれしました。


つづいて、あるさん。

あるさんは、絵がすごく上手いことが一番の看板ですが、たぶん、創作の感性が開かれてるんだろうなあと思います。ことばのセンス、というと簡単ですが、音の響きだけじゃなくて、漢字で表した時にわかる、語彙の多さに、正直脱帽ものです。あるくさいはてー>歩く最果て、せんやきえぬー>千夜消えぬ、なんて出てきます?わたしだけですか。ももりゅうさんにも思いましたが、天才、才能、という言葉が浮かびました。


もうひとり、あんこぼーろさん。

あんこぼーろさんは、私がみえるさんのアナグラム詩を知るきっかけになった、「ことば展覧会」を主催されていたくらいで、言葉で遊ぶ達人なのは、知っていました。私が3日前に初めて投稿したアナグラム詩を見て、自分もしたいと言われていましたが、こんなに早くとは。それも、作品の解説までついています、かなり読みこまれた方による。アナグラム詩の飛翔、を思いました。もう私には手が届かないような気さえします。


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そして、お三方より、少し前には、まつおさんも、すでに。

まつおさんは、美しい詩を書くことで知られている方。「きみのまなざし」という文字だけを、8回使う、アナグラム詩です。まつおさんは、これを、みえるさんに贈られました。


すると、みえるさんも、また。

そうです、「ことば展覧会」に、アナグラム詩を載せていた、私がそういう試作を知るきっかけになった方です。みえるさんは、なんと、まつおさんの詩に、返歌を。アナグラム詩で!

どちらの詩もですし、お二人のやりとり自体に、うっとりします。浮かぶ言葉は、典雅、風流。令和という時代の名前は、万葉集からとられたんですよね。そういうことを思いました。

みえるさんは、その前にも、別のアナグラム詩を。軽やかな軽やかさあふれる作品。



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アナグラム詩とひとことで言っても、やりかたも、内容も、意味のあるなしの度合いも、色々です。

そして、書いた本人が持つ感想と、受け取る読み手が感じることも、さまざま。意味があるかないかとの思い方も。また、それを、どうとるかということも。

また、そうでも思ってないと、私も自分の投稿するのに、望む以上の思い切りがいりそうになるので。(新年の抱負、「楽しく」、「楽に」、と言い聞かせています、自分に。)



アナグラム詩は、私には全く新しい世界なので、新しいおもちゃのように、楽しみました。

受け取る方だけの視点で考えると、抽象画を見ているような感覚に近い気がします。意味があるのかないのかは、送り手より、受取り手に委ねられているような。そして、見た人みんなの反応が、全然違っているだろうというところも。何を読みとり、何を見るか、または、何が見えないかも、人それぞれというところも。

みえるさんも、その作品でアナグラムワールドの遊びを見せてくださったみなさんも、刺激をありがとうございました。



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蛇足です。

記事の初めで、3行短文にしたのは、最後になっての思いつきです。

「アナグラム詩」という言葉のアナグラムをしていたので、それを元にしています。書いたリストを、ついでに、ここにおいときますね。

なんで?いいですよ、読まなくても。ただ、書いたから😄。


「穴」  
   穴 暮らしむ
   穴 眩むし
   穴蔵 無視

「虫」
   穴蔵虫
   楽な 亜虫

「芸能人」
   アムラー 泣くし
   あ 志村 亡く
   くらむ 芦名

「悪」
   悪 ならしむ
   奈落 編むし
   悪しくならむ
   悪し 胸ぐら 

「村」
   椋 あらなし
   村ぁ 失くし
   あぐら 菜虫

「生活」
   知らなく 編む
   アラーム 敷くな
   嵐 向くな 

「人生」
   奈良向く足
   アラ無く 死む
   あら 虚しく
   

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