見出し画像

衝動を駆け抜ける。

子どもの頃から、なにかに立ち向かっていくストーリーものへの憧れが強い。


孤独だった主人公が徐々に周りと協力しながら強くなったり、元気いっぱいな主人公が時に挫折しながらも成長していったり…
そして、最後は周りの仲間と一緒に巨大な悪の根源に立ち向かっていくのだ。


想像するだけで、もうワクワクしている。
かっこいい…。


ちなみに子どもの頃は、かっこいい漫画のシーンはすぐその場で真似をしたタイプだった。

「ダイの大冒険」のアバンストラッシュは傘を使って繰り出したし、「DRAGON BALL」の元気玉はもはやマスト、「幽☆遊☆白書」の霊丸は両手打ちのオリジナルスタイルでやって友達に「それは違うだろ!」と、ツッコまれた。


画像1


今だと、やはり「鬼滅の刃」の全集中〇〇の呼吸だろうか…。
きっと世代毎で誰しも経験することだと思っているのだが、私だけだったらどうしよう…。
(挙げてみると、びっくりするほど週刊少年ジャンプばかりだ。)

作品紹介:
「ダイの大冒険」
(三条陸・稲田浩司/集英社:1989年ー1996年)
「DRAGON BALL」
(鳥山明/集英社:1984年ー1995年)
「幽☆遊☆白書」
(冨樫義博/集英社:1990年ー1994年)
「鬼滅の刃」
(吾峠呼世晴/集英社:2016年ー2020年)


しかし、大人になると状況は変わってくる。

まず、その場で真似をしようものなら「あの人…何?」と、大変冷ややかな眼で見られてしまう。下手したら通報されてしまうかも…。
大変ハードルが高い。


私は、今も胸が熱くなる漫画を読むと、なんというか「やったるぜ〜!」という衝動になりやすい。
しかし、もういい大人だ。
幼い頃はそのシーンを想像しながら真似して動けばよかったが、今は流石に冷静。弁えている。

では、そんな熱い衝動に襲われた時にどうするかというと、それはただ一つ。


ダッシュするのである。



…ひとまず落ち着いて聞いてほしい。
その場でいきなりそんなことはしないのでまずはご安心を…。


歳を重ねていくと、どうしたって身体は錆び付いてくる。
漫画を読んだ後の自分と主人公を重ねて見ても、主人公と同じようにめちゃくちゃ元気に身体を動かせるかというと現実はそう甘くない。

それでも、心が熱くなったあのシーンを見たら…想像すると居ても立ってもいられない!
苦肉の策で思いついたのが、「全力ダッシュ」なのである。


皆さん、最後に全力で走ったのはいつですか?
「歩く」のは日々生活で必ずしている動作ではあるけれど、「走る」という意識は年齢を重ねていくと少なくなってくるのではないだろうか。
(横断歩道間に合わない!とかそういうシーン位。)


ちょっとお恥ずかしい理由だが、私は漫画の主人公たちの行動に心打たれる度に身体を動かすようにしている。
と、いうより突き動かされた衝動を共有したいが為に身体を動かしているといっても過言ではない。
健康の為ではない。その衝動に備えて身体を動かしているのである。

流石に現実離れしたアクロバティックな動きはできないが、「思い切り走る」ということで、子どもの頃に夢中になった漫画の世界観と一体化できたような気になるのだ。

よりテンションが上がるよう、アニメになった場合は主題歌などをBGMとして聴きながら行うとより最高である。テンションがめちゃくちゃ上がる。


程よく汗もかけるし、運動不足解消にもなる。何より「今ならなんでもできる気がする!」と、いつも以上にポジティブになれる。
今、お気に入りの作品がある方は騙されたと思って是非、試して見てほしい。
(※緊急事態宣言下の今は、早朝または夕方など人が少ない場所でがオススメです。)


とはいえ、注意点もある。

テンションが高くなって走り込みすぎると、間違いなく筋肉痛に見舞われることと、自分が想像している以上に自分の頭と身体は比例しないので怪我には充分注意が必要。

あの頃と違い、体力も怪我の治り具合もすぐには戻らないことが、せっかくのやる気を現実に引き戻してくるからだ。

そう、経験者は語るのである…。


画像2


いいなと思ったら応援しよう!

今日の自由帳
2匹のkids(猫)のごはんをグレードアップするのが目標です…🐱