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「子どもに怒りたくない」その気持ちの正体とは?
子育てでイライラしてしまう
子どもに感情的になってしまう
このような経験はありませんか?
私は、子育て中のイライラや、余裕のなさを改善し、みんなが幸せで楽しくワークもライフも送れる支援をしていきたいと思い、活動をしています。
それは、私自身が子育てする中で、イライラや余裕のなさから、仕事も家庭生活も、うまくいかなくて落ち込んだ経験があるから。「こんなはずじゃなかった!」と苦しい時期からなかなか抜け出せなかった経験があるからこそ、同じ経験をする人が減るよう、サポートしています。
しかし、繰り返し「実践」をしていく中でも、未だに「怒りスイッチ」が入り、子どもに感情的な行動を取ってしまうことがあります。
子育てにおいて「怒りたくない」という願いは多くの親が抱く共通の悩み。ではその共通の悩みをどのように捉え、行動に変えていくのか。
最近起こった私の中のドロドロした感情の反省と共に、どのように自分と向き合い・内省しているかを振り返り、言葉にしていきます。
日常の1シーン【事実】
長女小3とのやり取りの中で、「日々のルーティーンが時間通りに進まず、毎回遅刻する」ことから始まった今回の怒り爆発。
・登校班の時間に遅れる
・朝練の時間に遅れる
・習い事の時間に遅れる
もっと小さなことだと
・夕飯の時間にこない
・時間になってもテレビを止められない
など
さらに最近9歳になった長女。「スマートフォンが欲しい」とのことで、親のスマートフォンのお古を期間限定で渡していることで、「目の前のやりたいこと」が止められず、時間にルーズになっています。
そのような「日常の1シーン」から派生した「怒り爆発」。
・遅刻の連絡をするのが手間
・遅刻しそうになると娘がイライラして怒ってくるのがしんどい
・スマートフォンが欲しいなら、それなりの行動を整えて欲しい
・下の子への負の連鎖がある
など、状況が重なり、私の気持ちがコントロールできなくなりました。
私の「目的」は何か?
アドラー心理学の「目的論」で考えると、私の中に「怒る目的がある」、怒ることで満たされることがあるようです。
では、それは何か。
・怒ったことでその場は子どもを言う通りに動かせる
相手を信じて待つのではなく、短期的視点で、「この時間までにこれを終わらせる」などという自分のやりたいことを優先しているのだと感じます。
まさに、「短期的な問題解決に焦っている」状態。本来であれば、長期的な視点で子どもの成長を見守ったり、自分自身の感情とも向き合う必要があります。
しかし、感情というのは「無意識で瞬発的に発動するもの」。無意識で発動し、さらに相手とのやり取りの中で、負の影響を与え合い、広がっていく。。
やめられない
とまらない
ああーやってしまった。。
と思った時には、不要な言葉を言い放ち、子どもの不要な言葉も引き出しています。
対人関係において、感情の影響力は大きいです。一方から出されたネガティブ感情は、互いに打ち合うことで巨大化し、当初の原型がわからない状態になります。
冷静に対処し、「時間に遅れても行けただけではなまるよ」と、小さな成功を喜びながら、子どもと共に成長していけたら良いと思いながらも、今回は完全に感情優位。全く冷静な対応が出来ませんでした。
「短期視点」で目の前のことを対処する
コーチングを学び、時間軸を伸ばして考えること、俯瞰してものごとを見ることが出来るシーンが、日常の中でも増えています。一方で、「登校時間」「習い事の時間」「食事の時間」などの日々のルーティーンの時間に対して、「毎日のことだから、こちらが声掛けしなくても出来るようになって欲しい」という希望もあり、つい短期視点になりがち。
時間軸を伸ばして考える、俯瞰目線が取れれば良いのですが、日常生活の1シーン、なかなかうまくいくことばかりではありません。
さらに、日々のルーティーンについては、毎日コツコツ、声がけをしていけば良いと思いつつ、私の「本当はどうしたい?」を考えると、親の忍耐で声がけを続けるのも嫌だと思っているようです。
だからこそ、頭では「怒っても解決にならない」とわかっていながら、子どもの自主性を育みたい「希望の未来」ばかりが先を行き、先回りした結果として「怒ってしまう」という負のループに陥っているようです。
「結果の質」から「関係の質」へ
これは、「本当はどうしたいか」、子どもとの関係の質を向上し、しなやかな組織をつくりたい、と思っている中で陥っている「バッドサイクル」だと感じます。
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こちらの図は、次世代ファミリーコーチングでも組織づくり、ファミリーチームづくりのエッセンスでお伝えしている、組織の成功循環モデル。
無意識のうちに、「結果の質」を求め、子どもが出来ないこと、やらないことにイライラしているように感じます。
まずは「関係の質」から。本当はどうしたいのか、子どもの主体性を育むために、今できることと、中長期的視点で出来ることを区分けていくことが必要そうです。
まずは「知ること」「気付くこと」
私の場合、「知っているけど出来ていないこと」がまだまだ多いと感じます。先ほどの成功循環モデルもその1つですが、「関係の質」が大切と分かっていても、「結果の質」に陥ります。
他の人がいる場では、まだ知っていることを出来るくらいの「余所行き」の顔をしていられます。しかし、家庭内、特に日常生活の本当にささいなことにおいては、意識が行き届かず、無意識的な感情が顔を出すことが増えると感じます。
出来ていないことに気が付くと、ガッカリする
知っているからこそ、出来ていないことに気が付いた時の気持ちは下がる。自己肯定感も下がりますし、良いことはありません。
しかし、そのようなシーンこそ、日常の小さな「褒める」を探すが有効です。まずは「知っていること、気が付いていること」そんな自分にハナマルをつけてあげましょう。
「知っている、気付いている」ということは、もう、行動を変えるための大きな一歩を踏み出しているということ。そこから、冷静に対処し、出来た時の小さな成功を喜びながら、出来る回数を増やしていきましょう。
知っていることと出来ることは違いますし、普段なら出来ていることも、その時の状況によっては出来ないこともあります。
そんな自分を責めずに、中長期的視点を持ち、出来たこと探しをしていく。怒りの感情と付き合いながら、親として子どもと共に成長していくことで、豊かな親子関係を築いていく未来に繋がっていきます。
子どもの「主体性」「生きる力」を引き出したい
私が怒ったり、子どもを親の想い通りにしたくないと思う裏側には、子どもの「主体性」や「生きる力」を引き出したいと言う、私が子育てにおいて大切にしている想いがあります。
理想と現実のギャップがある時に、人の気持ちはゆれ、感情が動きます。
そんな自分の想いを大切にしながら、「本当はどうしたいか?」を大切に、子どもと向き合っていきたいと思います。
コーチングやEQ(心の知能指数)を学び2年。さすがにそろそろ怒りの感情を手放したいと思うのですが、そうは上手くいかないようです。
そんな私の怒りの感情も私らしさの一部。自分の感情を大切にしながら、子どもたちと向き合っていきたいと思います。
子育ては親育て。親になったからこそ、気付くことがたくさんあります。今を大切に、これからも自分の気持ちを言葉にしながら、少しでも他の方のお役に立てる発信に繋げていきます。
今回は、キラキラした成功体験ではなく、ドロドロした失敗談を言葉にしてみました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。どなたかの心を軽く出来たら幸いです。