大切にしたい仲間
木村敬一さんが執筆された、「闇を泳ぐ」を読みました。
東京パラリンピックの競泳種目で金メダルを獲得し、
メディアでも多くの番組に出演し、
私も木村さんのご活躍がとてもうれしく思っています。
きょうは木村敬一さんの本、闇を泳ぐをご紹介いたします。
パラリンピックや障がいというと、
かわいそうだとか、よくわからないとか思う人もいるかもしれませんが、
この本は福祉関係の本ではなくて、
木村さんが体験した楽しかったことや、想い出深いことを、
ユーモアをふんだんに加えた、興味深い本となっています。
確かに目が不自由だと大変なのではないかと思ってしまうのですが、
木村さん自身はあまり困った様子はないみたいで、
やんちゃでおもしろい、好奇心が旺盛な人なんだと思いました。
印象に残ったシーンはたくさんあるのですが、
学生時代の木村さんが風呂に入るときに、
学校の寮の宿直の先生と遊んで、
木村さんのからだを抱えて浴槽に放り込んだときは、
木村さんは、なかなか元気な人なんだと思いました。
障がいがある人はみんな大人しいんだという固定概念は、
もう捨ててしまったほうがいいと思いました。
障がい者としてその人を見るのではなくて、
相手の人の話し方や性格、態度や表情などの、
個性をみたほうがいいのではないかと思いました。
障がいがあるからわからないではなくて、
この人はおもしろいおしゃべりができる人だとか、
楽しいことを考える人だとか、
そういう視点から見てみると、
その人の魅力があふれるように描かれていくような気がします。
盲学校の寮の仲間みんなで、夜中の2時にこっそり部屋を抜け出して、
ドリンクを買いに行ったり、職員室に行ったり、
外へ出て外食をしたりと、
僕とあんまり変わらないことしてるじゃないかと思いました。
本を読んでいるとなんか楽しそうだなという想いになりました。
仲のいい人とおしゃべりしたり、楽しいことしたり、
笑いあったり、計画を立てて遊びに行ったりと、
本当に楽しそうで、読んでいて元気になれた自分がいました。
仲間は、大切にしたいと思いました。
好きな趣味があう人とか、価値観が似ている人とか、
一緒にいて疲れない人とか、そんな感じでいいような気がします。
毎日暮らしていると、いろいろなことがあると思うけれど、
笑いあう時間があれば、人間なんとか生きていけそうな気がします。
そんなことを教えてくれた本でした。
僕も水泳やっているので、興味を持ち、読みました。
木村さんの活動を、心から応援しています。
機会がありましたらサポートお願いします!。みなさんからいただいたお気持ちは、大切に、活動資金として使わせていただきます。