行列の出来るリモコン(2)(460字の小説)
リモコン達は悩んでいた。
「私達は、機械を操るだけの物。私達には何も力は無い」
と、真剣に考えていた。
「リモコン、その物に価値を見出さないと、
我々の未来は無い」
と、あるリモコンが大声を張り上げ訴える。
その声を聞きつけて多くのリモコン達が行列を成す。
「そうだ!俺たちは脇役なんて嫌だ。
人間達に解ってもらおう」
と、大歓声が巻上がる。
リモコン達は、人間に解ってもらう為に
ストライキを起こす。
リモコンを操作しても、機器が反応しない。
今の電気機器は、リモコンが無いと困ってしまう。
人間は渋々、リモコンの要求を受け入れる。
リモコン達の歓びの声。
リモコン達はやっと主役になった。
だが、・・・。
その完成を待たずに、僕の目が覚めた。
何と、愚かな夢を見たのか?
恥じるべき夢だった。
変な夢を観てしまった。
また、変で愚かな小説を書いてしまった。
無理やり書いた感もするが、
恥じるは物は、我が小説。
こんな事だから、受けない、売れない。
されど、リモコン達に伝えたい
「脇役が居ないと主役は目立つ事は無い!」
「目立たない物に価値がある」と。
そう、私みたいに。
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