あほやん バス旅行に!(220字の小説)
君と初めて会ったのはバス旅行。
お互い一人で来ていたね。
君も僕も、失恋感傷旅行。
他のお客は皆んな、カップルか家族連れ。
バスの席、隣同士になっていたのは偶然ではないみたい。
初めて会った二人だけど、何故か打ち解けたね。
二人とも似た者同士だからかな?
君と一緒に歩いたね。
君と一緒に食事もしたね。
でも、日帰りの安価な旅行。
初めて会った日が最後の日だった。
連絡先も聞くことが出来ない
僕は臆病者だ。
次に会う日を、夢みているよ。
次に逢う日を、願っているよ。