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ひとり映画をはしごした高校生の頃。/大人になった今、休日前ロードショーを自分で開催する。

かつて毎週流れていた「金曜ロードショー」。
それが今やネット配信が多く、頻度が減ってしまった。寂しい。

かくいう私も映画離れしていた。

社会人になってクレジットカードをつくり、アマプラに加入したのだから映画なんて見放題だと思っていた。

ただし、お金を得る労働時間と引き換えに、自由な鑑賞時間が減っているとも知らずに。


……あの頃、友達と遊びに行くと言ってこっそりひとりで朝から昼まで2本の映画をはしごした私はなんて贅沢だったんだろう。

高校生なのに大人の恋愛を見聞きして背伸びしていた。

作品は
「嘘を愛する女」長澤まさみ主演
「伊藤くんAtoE」岡田将生主演

どちらも主演の俳優さんが好きで観に行って。
結果、どちらともそれぞれに面白かった。
嘘を愛する女は久しぶりにもう一度見返したいな。

ぼんやりとした暗闇と、焦れったい広告とお知らせ。
ほの甘いポップコーンの香り。
いよいよになってやっと暗黒化した場内と、吸い寄せるようなスクリーンからの光によるコントラスト

ただ、映画に没頭するためだけの時間。

まだ将来はおぼろげで、ただ自分の恋愛感情が正しいのかどうか、映画の大人たちを通じて確かめたかった。

なにも打算など考えず恋してた。
目の前の好きな人に好きになってほしかった。


……それから大人になって、信頼する恋人が出来た。
映画で見たような世界のことを今私は現実にしている。
あの頃の私にはどこかファンタジーだったのに不思議だ。
なまなましさと愛しさを覚えていく。

家に居ても、それなりに映画に集中はする。
けど、どこかそれなりである。


ドラマと映画を比べる。

一本あたりはドラマの方が30分や1時間と少ない。
それなのに、ストーリーの積み重ねで追うと映画の方が2時間弱の一本で大抵は終わるのだ。
ドラマは1シーズン10、11話が多い。

映画の方が手っ取り早いはずなのに、なぜか見ることをさぼってしまう。
ドラマは一週間に一回入って、それを見る時間はあるというのに。


もったいないよなぁ。

会費だけではなく、芸術を味わう時間を自ら捨てていくなんて。

大好きな[Alexandros]のボーカル、洋平さんも映画は欠かさず観ていると言う。

私も新年の目標に掲げたことだし、今のところ途絶えず続けられているのでこの調子で楽しみたい。

そして、もっとも重要なアウトプットをわすれずに。
感じたことや学んだこと、聞いてみたいことを発信したいのだ。共有したいのだ。

だから私は今宵も休日前ロードショーをひとり開催する。



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