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2020年5月の記事一覧

対話と議論

対話と議論

セイックラ+アーンキル『開かれた対話と未来』。オープンダイアローグの解説のベスト盤といったところ。

セイックラ+アーンキルは、対話とは技術や方法論でなく、態度だという。他者に向かう態度。他者を尊重することに向けた。相手の話を受け止めることが、他者性の尊重の在りかただと。自分とはどこまで行っても異質な他者を受容すること。

学問の現場では、議論のために反論や説得といった技法やレトリックを使うことが

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死ぬ準備してますか

死ぬ準備してますか

してません。たまに歩いてるときとか、ふっと死ぬのが恐くなるときがあって、そうすると死んだらどうなるんだろう、そもそもなんでいま生きてるんだろうと感じてフリーズしてしまうことがある。その場で固まり。ああいうのなぜ起こるのでしょうね。

†キューブラー・ロス『死ぬ瞬間』鈴木晶訳著者は有名な医師で、この本は死生学や看護学の分野ではビッグタイトルの古典となっている。

著者が唱えた学説のなかでも一番有名な

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アイマス……何?

最近身のまわりで目について触れられることが多くなってきたなあ、と思ってたところのシャニマス。Vtuberの配信とか身近なひとのツイートとかで目に入ると、だんだんだんだん気になってくるわけで。ということでシャニマス始めてみた。

もともと自分のなかでアイドルコンテンツに親和性が高かったわけではなかった。三次元のアイドルには興味ないし、二次元でいえばプリチャン、キンプリ、アイカツあたりは好きだけど、も

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谷崎のキツさ

谷崎のキツさ

必要があって谷崎の『痴人の愛』を読み返していた。

以前読んだときは、もういつ読んだかも思い出せないころなので、感想などはよく覚えていない。ただ、この小説の内容についてはよく入り込めないなあということだけは記憶している。

で、今回読み直してみて、明らかにキツいなと感じた。その内容以前に、語り手のジョージが繰り出すホモソーシャルとミソジニーの発露が、読んでいてはっきり不快だとおもったし、いまの基準

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