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【ほぼ無料!】世界遺産の夜を彩るランタンフェスティバル、ワイサックの行き方とスケジュール
ランタンフェスティバルと聞くと、みなさんはどこのものを思い描くでしょうか。国内では、長崎などが挙げられるでしょうか。海外では、台湾、アメリカのラスベガスなども。
しかし、有名どころで言うと、やはりタイ・チェンマイで行われるコムローイでしょうか。ディズニー映画「ラプンツェル」の聖地としても有名で、いつか行ってみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
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今回私が紹介するのは、そのタイから南下して、マレーシアを飛び越えた先にある国、インドネシアでのランタンフェスティバルです。インドネシアのジョグジャカルタでは、Waisak(ワイサック)と呼ばれるランタンフェスティバルが年に1度開催されています。
実際にワイサックに参加したタイムスケジュールやツアー会社のサービスの様子なども含め、ご紹介していきます。
ワイサック参加まで
ワイサックとは
ワイサックとは、仏教のイベントで、ジョグジャカルタだけで行われるイベントではありません。5月か6月の満月の日に、お釈迦様の生誕、開祖、入滅を祝い、インドネシアでは国民の祝日にもなる神聖なお祭りです。
ジョグジャカルタのイベントの特徴は、何と言ってもランタンフェスティバルの行われる会場。世界遺産であり、世界最大規模の仏教遺跡でもある、ボロブドゥール寺院で、ランタンを挙げるイベントが開催できるのは、広い世界の中でもここだけです。
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そんな魅力に心惹かれた観光客や地元民が、押し寄せるイベントとなっています。
ワイサック参加の方法
ワイサックでランタンを上げるには、チケットが必要です。約1か月前からオンラインでチケットの購入が可能になります。
ひとつ注意するべきことは、ジョグジャカルタの中心街とボロブドゥール遺跡の距離。約40㎞ほど離れた2地点の移動方法は、夜になるとチャーター車のみになります。
Grabで車をチャーターした場合、
片道:Rp416,100(日本円約4,100円)
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つなぐバスの時刻表。18時が最終バス
そこで、今回私が使ったのは大型バスでの送迎付きツアーでした。費用は、夕食も含めて、Rp625,000(日本円約6,150円)。ここでは、下記ツアー会社のワイサックツアーに参加した所感をお伝えしていきます。
ちなみに、インドネシアの銀行口座を持っている場合は、前払いを求められます。私はもちろん持っていなかったので、私のパスポートのデータを控えてもらい、現地で現金払いの対応をお願いしました。
申込時に必要な情報
私が参加した2024年5月23日のワイサックのちょうど約1か月前、4月23日に申し込みをしましたが、チケットの残りはわずかでした。上記公式HPから問い合わせをしました。
申込時に、先方に伝える必要がある情報は下記のとおり。
名前
メールアドレス
参加するセッションナンバー
参加人数
夕飯の有無(追加料金Rp 50,000≒500円)
ホテル送迎(追加料金有)
ワイサックのランタンフェスティバルは、ランタンを上げるセッションが同日に2度あります。私が申し込んだ際には、2回目の21:30~22:30の枠しか空いていませんでした。
また、2回目しか空いていないと連絡をもらった際に、追加で国籍およびWhatsAppナンバーも教えてほしいと言われました。
「WhatsApp」とは、全世界で幅広く使われているチャットツールで、いわばLINEのようなもの。
諸々伝えたところ、下記のとおりタイムスケジュールが送られてきました。
最後には、このタイムスケジュールと実際の時間もお伝えしていきます。(有料)
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いざ、ワイサック ランタンフェスティバルへ
集合場所
ジョグジャカルタの中心部から参加ができるツアーに申し込み、集合場所は下記のとおり記されていました。
Taman Pintar Bus Parking.
ここで、2点注意が。
Taman Budaya Parking Areaなど似た名前の駐車場がある
バスが大量に停車していて、どれが自分のバスか分かりにくい
1点目に関しては、名前の入念なチェックでトラブル回避が可能ですが、2点目はかなり頭を悩ませるトラブルに遭遇してしまいそうだと思います。
ここで、このツアーに参加したい人に強くお勧めしたいのが、「WhatsApp」のアプリを入れておくこと。申し込み時点でアカウントを教えてほしいと連絡もありました。前日ごろにツアー参加者のグループができるため、合流できない場合は、ツアーガイドに連絡を取って合流が可能です。
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この写真を送信しました
インドネシアの空港には、現地SIMを取り入れられる場所があります。特に高価なものでもないので、不安な場合は導入の検討もおすすめです。私が到着したバリ島のデンパサール空港では、希望のSIM(期間や容量から選択が可能)を選ぶだけで、現地の人が手続きをしてくれました。あまり現地SIMの利用経験がない…という方にもおすすめできます。
バス車内
バスは、日本で言うところの大型の観光バスのようなもので、内装は綺麗でした。冷房がかなり効いているので、必要な方は羽織るものもあるといいかも。
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参加者が揃うと、点呼をされてバスが出発。
ちなみに、バスに乗る際に、ランタンフェスティバル参加者の証であるリストバンドや願いを書くシールを渡されました。
落ち着いて書ける環境がほしいという方は、車内で書いてしまうことをおすすめします。バス車内で貸し出しのペンが回ってきたので、ペンを忘れても安心。
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インドネシア語、英語での説明が終わると、事前申し込みをしていた人へ、ディナーボックスが配られました。特に周囲に出店があるわけでもなかったので、夕飯は頼んでおいた方がいいと思います。遺跡の外には店もありますが、意外と会場からは距離があります。
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ご飯は、白米、野菜炒め、牛肉のピリ辛の料理、ビーフン、バナナが入っていました。
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充電ポートもありましたが、私の席は充電できませんでした。
会場到着
ボロブドゥール寺院周辺の混雑がひどく、近くでバスを降りて約10分ほど歩きました。すでにこの時点で、到着予定時刻を大幅にオーバーしていました。
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基本的にツアーガイドの同行は、会場到着までです。各々参加した後、ボロブドゥール寺院敷地内に位置するホテル、「マノハラ・リゾートホテル」前に集合して帰ります。
ランタンを上げるまでの流れ
私たちが到着したときには、第1セッションの途中でした。各セッション、会場に入ってすぐにランタンを上げるわけではありません。各セッションには、約1,000人の参加者がいます。その参加者の入場をさばき切り、各々のろうそくに火をつけるなどの準備をしなければなりません。
そのため、ランタンを上げる準備が整うまで、インドネシアの仏教における高僧?の方々の読経などが実施されています。
第1セッション開始
第2セッションに参加予定の私は、第1セッションの参加スペースの外で待っていました。
スペースの外も人が多く、みな絶景のシャッターを切ろうとカメラを携えて待っています。
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読経の「サードゥ、サードゥ」という声を3人分ほど聞いたころでした。ついに、第1セッションのランタンが夕闇を舞い始めました。
会場の盛り上がりも最高潮に。みな感嘆の声を上げながら、シャッターを切っていました。
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第2セッション入場まで
第1セッションのランタンが上がったのを見たら、今度は自分の番です。入場の位置は、第1セッションの参加者の退場口よりも奥の方。
来る途中に通り過ぎたマノハラホテルリゾートの近くまで、並ぶ大行列でした。
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入るのに時間はかかるものの、チケットを持っているので、入れないことはないため、ご安心を。
ここで1点注意が必要なのが、ランタンを上げる会場にはペットボトルを持って入れないこと。私も中身を飲み干して入場しました。ただ現地は、乾季とはいえ、亜熱帯性気候です。夜でも湿度が高く、気温も高いため、じわじわと体力が奪われますし、水が欲しくなります。
ボロブドゥール寺院を出た先にあるお店で水の購入は可能ですが、しばらくは水分補給ができないことは分かったうえで、水分補給をしてくださいね。
また、会場に入ると、基本的に入場が早い順に、前の列から着席をする形になります。前方では、ボロブドゥール寺院を間近に見ることができますが、数多のランタンと共にボロブドゥール寺院の写真を撮ることは難しくなります。
たくさんのランタンとボロブドゥール寺院が、一緒に写った写真を撮りたい方は、後方の席が取れるように少し後ろの方で並ぶことをオススメします。
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第2セッション開始
第2セッションも第1セッションと同様に、読経の後にランタンを上げます。会場の後方真ん中あたりの席をゲットして、ランタンを上げる時間になるまで待ちました。
ちなみに、私は列での待ち時間の間に雨に降られてしまったのですが、会場に入った際にゴミ袋を配布していて、それをおしりに敷いて座ることができました。思っていたよりも、ホスピタリティがしっかりしている印象を受けました。
途中、火のついた木の棒が回ってきて、各々のろうそくに火をつけます。そして、また読経が終わると、だんだんとランタンが浮かび上がっていきます。
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私は、同じツアーに参加しているフランス人カップルと一緒にあげさせてもらいました。基本、ランタンは4人で1つ。それぞれランタンに願い事を書いたシールを貼り付けて、ランタンを飛ばします。
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外から見た景色も絶景でしたが、中から見るのもこれまた絶景。
そして、最後には満月もちらっとだけ顔を見せてくれました。
満月の日にランタンフェスティバルを行うなんて、何ともロマンチックだなと今更ながら思ったのでした。
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解散は、ジョグジャカルタで
無事にランタンを上げ終えた私たちは、マノハラ・リゾートホテルの前へたどり着きました。メンバーが全員いるか確認して、バスの待つ場所へと歩き出します。多くの来場者が一斉に帰り出すので、行き同様、帰りも大混雑。歩行者にバイクに車、タクシーのキャッチと入り乱れる道を歩きます。
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無事にバスにたどり着くと、雨に打たれたこともあり、みな疲労困憊だったのか、参加者のほとんどが寝ていました。
無事に集合場所だったTaman Pintar Bus Parkingに帰って来ました。
ここからは各自ホテルへの帰路につきました。
以下、有料記事になります
ここでは、Waisakに参加した実際のタイムスケジュールを公開します。深夜のジョグジャカルタの街の様子などもお伝えしますので、深夜の治安に不安がある方はぜひ見てもらえればと思います。
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