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【読書】お探し物は図書室まで/青山美智子
お探し物は、本ですか? 仕事ですか? 人生ですか?
人生に悩む人々が、ふとしたきっかけで訪れた小さな図書室。
彼らの背中を、不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で、後押しします。
自分が本当に「探している物」に気がつき、
明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。
以前から、あちこちでおすすめされている一冊。
やっと読むことができました。
司書の小町さんは、私の中ではトトロのイメージ。
大きくて、無愛想だけど、包み込んでくれる安心感。
ニーッと笑うところとか。
「付録」は小町さん曰く、インスピレーションで選ばれているそうで。凄腕というか、きっと人を見抜くセンスがあるんだろうけれど、それを語るシーンがないのが心地よかったです。
悩みって人に相談するときには、すでに自分の中で答えが出てること、結構あるんじゃないかな。
気合い入れてアドバイスしたことより、自分で覚えていないような何気ない一言や行動の方が相手の心に響いているなんてことも。
後付けでも、こじつけでもいいから、
自分で「これはチャンスだ!」「縁があるな」「神のお告げかも!?」なんて繋がりを見つけるからこそ、言い訳せずに前に進めると思います。
同じような悩みに思えても、1人ずつ、ちょっとずつ違うので、結局自分で納得できるまで向き合うしかないんです。ただ、その人がどうするか決めるきっかけの種を自分も渡してあげられたらいいな。そんなふうに思いました。
余談ですが、表紙の羊毛フェルトはハリネズミの作品で有名なさくだゆうこさんが作っておられるんですね。
6年ほど前、minneが主催するさくださんのワークショップに参加したことがあって、ハリネズミのブローチを作りました。
また、羊毛フェルトやってみようかな?
これもある意味小町さんの「付録」…?なんてね。