
【読書感想文】アート思考にワクワクする
もう半年ほど前になりますが、今までで一番ぐらい、影響を受けたい、感化されたいと思った本を読みました。
私は、絵を描いたり彫刻、版画、イラスト、裁縫、編み物などの創作活動もしていません。だから、自分はアーティストとはかけ離れたところにいると思っていました。憧れるけど、自分がアーティストでなくてもまぁいっかという感じできました。。。が、
「アート思考」は身につけたい!とこの本を読んで思いました。
アート思考とは
自分だけのものの見方で世界を見つめ
自分なりの答えを生み出し、
それによって「新たな問い」を生み出す思考
つまり、アートで学ぶべきは、作品の作り方ではなくて、むしろその根本にあるアート的なものの考え方なんだよ、とこの本は言っています。
別の言い方をすると、自分の内側にある興味・好奇心・疑問(=興味のタネ)から土の中、見えないところで探求の根をあちこちに張り巡らせている状態がアート思考の渦中にある状態で、そこから生まれた自分なりの答えが、表現の花であるそうです。

表現の花が咲くこともあるし、咲かないこともある。
でも、表現の花を咲かせる前の探求の根を張ること、つまり自分だけの答えを探す過程の方が遥かに大事で、その過程の中で人は夢中になってすでに楽しんでおり、幸せを感じていると言います。
常識にとらわれず、他人の評価に左右されず、自分の内側にある興味をもとに、自分のものの見方で世界をとらえ、自分なりの探求を続ける人は、誰でもアーティスト。
なんだかワクワクしませんか?
自分はアーティストからは程遠いと思っていたけど、そんなこともないかもしれない。だって、「興味のタネ」は、創作活動に限ったことではないわけですから。
今までなにがアートなのかわからなかった現代美術が……
本の中では、このアート思考を実践した数名のアーティストの思考(探求の根)と作品(表現の花)を見ながら、現代美術を学ぶことができます。めちゃくちゃ面白いです。
どれぐらい面白かったかというと、影響を受けたいという想いと、引っ越しのタイミングが重なって、壁に飾ろうと、本の中に出てくる絵の1枚を買ってしまうほど……。

noterさんの中にもこの本のことを書いている方がいらっしゃり、大いに共感しました。私がnoteを始めたきっかけの1つにもなっていると思います。子ども達に身につけてほしい、と思いましたが、子ども達よりも自分、私に必要なことのようです。子ども達はすでにこの考え方で動いているかもしれませんね。
「子どもは誰でも芸術家だ。 問題は大人になっても芸術家でいられるかどうかだ」
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