
今は別のことをしているけど有意義だった経験・保育ママ①
イタリアで、保育ママとして働いていました。
その道一筋で長年やっていたわけではないし、今は別のことをしていますが、この経験は、私にとって、とても意味のあるものでした。だから、記録として、心を整理するために、そのことを数回に分けて書きたいと思います。
保育ママって??
日本でもイタリアでも、ルクセンブルクでも、認知度があまり高くないと感じているので、少し説明させてください。
できる限り簡単に言うと、
家庭的な保育園での保育士。
自分の家で0歳~3歳までの子どもを預かり、愛情をかけて接し、安心した環境とよりよい成長に働く刺激を与える場を提供する仕事。
アットホームな雰囲気、小人数制で一人ひとりの子どものニーズや家族のニーズに対応しやすく、子ども達の個性や成長をじっくり見守ることができるのが、メリットと言われています。
この仕事をするためには、管轄の県・市が規定する資格の保持や研修が必要です。その後自営業として、または利用者と保育ママをマッチングする協会に登録をして活動することができます。私は、州が規定する800時間の研修を経て資格を取り、その後協会に登録して活動していました。
呼び方について
イタリアではtagesmutter(ターゲスムーター)と呼んでいました。
もともとドイツ語でそのまま訳すと「日中のお母さん」という意味です。この仕事自体がドイツからイタリアに伝わったため、そのままドイツ語が使われているようです。
日本語では保育ママと呼ぶようですね。
ルクセンブルクではassistante parentale (アシスタント・パレンタール)とフランス語で呼んでいます。
この仕事をするようになったきっかけ
長女を妊娠・出産して、専業主婦・無職でした。
子育てを優先した働き方を希望してアンテナを張っていました。
………というよりは、初めての子育てでてんてこ舞い。仕事を探さなくちゃという焦りに近い気持ちと、育児だけで1日が終わり、結局は仕事を探すという行動にうつせない自分に悶々としていたという方が正しいかもしれません。
長女が生後6か月ぐらいのある夏の日、友達と近くの湖に来て、子ども達と遊びつつしゃべっていました。そして、おしゃべりの中から、その友達に保育ママという仕事があることを教えてもらったのです。それまで、そんな仕事があるということすら知らなかった……。
私にできるかな?という不安はありました。一人でも大変なのに。。。イタリア人のマンマを相手に仕事なんて……。でも、「これならできるかもしれない」と根拠のない漠然とした自信をもって、すぐに調べました。
すると、ちょうど3か月後に州が主催するコースが始まること、その前に採用試験が行われることがわかり、応募期限が迫っていたので早速応募しました☆彡
タイミングがよかったし、あの時エイっと応募してよかったと思っています。たとえ今、全然別のことをしているとしても……。
【次回につづく】
イタリアに私の居場所はないかもしれない、と落ち込んだ時期もありました。そのことを書いた記事はこちらです↓
いいなと思ったら応援しよう!
