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江國香織さんの本のタイトルが好き。
江國香織の言葉選びが大好きです。
どうしてそんなにも素敵な言葉を選べる(生み出せる)のか‥江國さんの言葉にいつもひれ伏しちゃう。
本のタイトル1つとっても、どれもほんとに素敵なんですよ。
江國さんにしか付けられない、唯一無二の、独特でうつくしいタイトル。
そんなわけで今日は、私が個人的に特に大好きなタイトルを勝手にご紹介しちゃいます。
きらきらひかる
すべて平仮名なところがとっても好き。
やわらかくひかってる感じがする。
号泣する準備はできていた
そんな表現は初めて聞くのに、このフレーズだけでもなんだか「わかる、そんなことあった」という気持ちになるの、本当にすごい。
神様のボート
なんだか神々しくてなんだか素敵。
すみれの花の砂糖づけ
かわいい。もう響きだけでもかわいい。
なにこの可愛い響きと字面。
江國さんの言葉って、見た目的にも素敵だなあととても思う。
「すみれ」を「菫」とせず、「づけ」を「漬け」とせず。ひらがなと漢字の絶妙すぎるバランスにうっとりする。
とるにたらないものもの
なぜそこに「もの」を重ねられるんですか。天才すぎます。
いくつもの週末
ありそうな表現なのに、聞き馴染みはなくて、でもありそう。そんな絶妙さがくせになる。
いつか記憶からごほれおちるとしても
「忘れる」とか「記憶が薄れる」とかじゃなくて、
「記憶」から「こぼれおちる」じゃなきゃ表せない世界観だなあと。
すきまのおともだちたち
重ねるシリーズもうひとつ。
どうやったらここに「たち」を重ねられるんですか。そのセンスがすごい。
シェニール織とか黄肉のメロンとか
なんだかおしゃれな雰囲気がただようこんなタイトルを付けられるのは江國さんだけだと思う。
(シェニール織とはなんぞやと思わず調べてしまったのは私だけではないはず。)
金平糖の降るところ
これも音と字面がとにかく素敵で好き。
抜群すぎるくみあわせ。
その人にしかできないような素敵な言葉選び、
とても憧れるなあ。
江國さんの本を読むと、とてもそう思います。
素敵な言葉をたくさん摂取して
自分のなかにも取り込んでいきたい所存。