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夏休み明け不登校になった私から、今辛い人へ



9月1日は学生の自殺率が高いらしく、
最近ではニュース番組や新聞なんかで自殺予防の呼びかけをよく目にする。


かく言う私も高校1年生の夏休み明け、不登校になった。
そこから再登校できたのは約半年後、2月頃だったと思う。
その後留年して、2年に進級したけどまた休みがちになって通信制高校に編入した。


当時は学校に行く気力が無くて、薬を飲んで寝てばかり。
その時の家族の対応、私がして欲しかった事、
こうすれば良かったと今感じる事を書くので、悩んでる人の参考になれば幸いです。



今、学校がしんどくて死を考えてしまう人。
無理して行かなくて良い、と私は言い切ります。
学校行かなくても、何とかなります。
今の自分が辛く、苦しくても、未来の自分がそうとは限りません。


未来の自分を信じてあげて。
できるだけ美味しいものを食べて、眠れる環境を作って欲しい。


もしかしたら未来の自分は、高卒認定とか資格取ってるかもしれないし、
良い出会いや、生きがいとなる仕事を見つけてるかもしれないし。
何かのきっかけでまた学校行くかもしれないし。

未来の自分の可能性を潰すなんて、現在の自分にそんな資格は無い。
自死だって、殺人と一緒だと私は思う。


日本の常識は海外に行ったら非常識かもしれない。
世界は思ってる以上に広いのです。




私が不登校になったのは完全にキャパオーバーだった。
中3からパニック障害と重めの貧血で薬を飲んでいるのに、自分の身体を大切にしなかった。
朝6時起床で学校に行き、運動部の部活を終えて帰るのは20時過ぎ。
もちろん土日も練習がある。
食欲も減り、痩せて、体力も気力も無い。
人間関係も高校ともなれば複雑化し、上手くやらなければと全てに気を使っていた。


夏休み、部活の合宿を終えた時、とてつもない疲労感があった。
その後電池が切れたように、学校に行かなくなった。


出来ない自分を認められない、部活を辞めると言いたく無い。
頑張り過ぎる性格が元となり、一日中寝てばっかりの日々が続く。


会社に馴染めず、鬱になる新入社員の感じに似てたと思う。





家族といえば、母は朝、起きられない私の顔に水をかける。
力付くで引っ張り登校させようとする。

母が私の事で職場に遅刻したら、
上司に「育て方が悪かったのでは?」と言われて責められたと、
いちいち私に報告してくる。


同居していた祖母は「不登校で娘(母)が可哀想だ」と私に言う。


担任が心配して家庭訪問に来てくれたが、
母が「先生の相手をしたく無い」と逃げて、元々仲の悪い父が対応する事に。
父は何も話せる事がなく(以前喧嘩した時に、私の教育に一切関与していない、と言った)
何故か父が子供時代取った賞状や、資格を自慢し始め、担任の先生も戸惑っていた。
子供は学校でどうでしたか?と言うセリフは出てこなかった。


不登校時、家族とうまくいかなかったエピソードはたくさんある。
それまで手のかからなかった、優等生の部類に入っていた私が不登校になった事実に、
親もどう対応していいかわからない。



当然、私は必要以上に自分を責めた。
物心ついた頃から、親に意見が伝わらない、と感じながら育ったけれど、
ここでますます溝が深くなった感じだ。



家族は、何故私が学校に行かないのか、悩みは無いのか?
身体がおかしいけど大丈夫なのか?と言うことよりも、
私をコントロール出来ない事、世間に育て方が悪いと言われる事に苛立っていた。 
そのストレスを私にぶつけてくる。
子供の気持ちは度外無視だ。



今不登校になってる人、ここまで読んで同じように感じている事はありませんか?

不登校になる理由はそれぞれだけど、
多いのは、自分の意見を否定される為、家族に意見を言えない優しい気を使う性格と、
家族もそれに気づかず十分なコミュニケーションを取らない事が原因のような気がする。

幼児は言語化する能力が弱い。
親は子供が意見を言わないと、大人しいと思って過干渉になりやすい。
嫌だ、良い、と子供が判断し言葉に出すまで、待てずに勝手に物事を進めてしまう。
そうすると親に言っても無駄だと、無力感を感じやすい。
1人でできる事が増えても、その状況のまま成長してしまう。



1番良いのは、子供が話したいタイミングで不満に思っている事を家族に腹を割って話せる事、
家族が否定しないでそれを受け入れられる事。
これが出来てると健全な家族関係が成り立ち不登校にならない気がする。
いわゆる【見守る】てやつですね。


けれど、それが出来ている家庭なんてほんの一握り。
大抵は我が家のように、子供が意見を言っても見当違いに受け取られたり、
「文句ばかり言うな」と否定されて終わると思う。
家族といえども、自分と違う考えを持つ他人。
他人を変えることは容易では無い。


じゃあどうすれば良いのか?
以下、私がこうすれば良かったな、と思う事を書いていきます。



◎ノートに感情を全部吐き出す

誰にも見られない安心して吐き出せる場所を作って欲しい。
自分の意見を我慢してきた人は、意見を言語化する能力が弱いと思う。
否定的な意見を伝えるだけでも、罪悪感を感じてしまう。
言語化を鍛える意味でも、今の感情を書き出して、表面に出す練習をして欲しい。
どんな汚い言葉でもいいし、何も書くことが無かったら「何も無い」と書いても良い。

私がそうだった様に、不登校の本当の理由がぼやっとしていませんか?
大体は意見を押し殺してきた人が多いから、本当の理由がわからずモヤモヤしている人が多い気がする。


毎日の様に書いていくうちに、自分はこんな思いがあったんだな、と気付きます。


感情を吐き出す練習を、しましょう。

書き出す力を舐めてはいけません、結構凄いです。
日記書くことから始めても良いです。

感情を整理できると、家族に否定されても意見を言える様になるはず。



◎好きなものを見つけてのめり込む

学校に戻れない、社会に馴染めない自分をダメだと責めていませんか?
私、最近までずーっとそうでした。
一般社会の人間関係に合わせよう、合わせようと、いつももがくけど上手くいかない。
不登校の時も早く戻らなきゃ、と半年で学校に戻りましたが、結局留年して
自分から辛い道を選んでしまった。
約30年も前だし、当時は不登校が少なくて、世間の目に囚われ本当しんどかった。


だけど、そもそも無理して合わせる必要あるのか?
こんなにネットが発達した時代。
何か好きなものがあれば、それをきっかけに職業が見つかるかもしれない。

10代のうちなら、まだ親に金銭面で甘えられる人も多いだろうし、失敗しても何度もやり直せます。
どうせなら徹底的に自分と向き合って、時間を忘れる位のめり込める、好きなものを見つけた方が回復早いです。

私は不登校の時、体調が少し良くなったら作る事が好きなのを思い出して、
バービー人形の服をひたすらミシンを使って作っていました。
小学生の頃、服を作る本を買って、子供ながらに自分で作っていたから。
で、意外とちゃんと作れることに気づき、親が2年進学しろ、と言うので通信制高校で推薦もらって
服飾短大を選んで卒業しました。



◎同世代の友達を作れたら作る

年上だと、親がダルいと言っても「部屋も与えられて、育てて貰ってるのに!」
と共感してもらえず、寄り添ってもらえない事が多々あります。
私も病院の先生と話しても、おじいちゃん先生だったから世代が違いすぎて
相談しても会話が成立しないなー、と思ってた。
かと言って自分でカウンセラーなどを見つけ出す気力や知識も無かった。


同世代が嫌だから不登校なのに…と思うけれど、
同世代にしか分かち合えない悩みもあると思う。
私は友達いても本音を話せなかったし、大人のふりしてたけど、
10代のうちにもっとバカになって、たくさん遊んでおけば良かったと後悔している。
遊びの中から何か見つかる事もあるので。


今はsnsやゲームでも、同じ好きなもの、共通の趣味の子が知り合える時代。
不登校の事を忘れて遊べる友達を作って、コミュ力上げた方が良かったな、
と私は思います。

ロリコンや弱った子供に漬け込む、変な大人には気をつけろと言う意味でも同世代が良いかな、と。
同世代でつるんで、多少悪い事して、たくさん喧嘩できたら最高。
恋人作っても人間関係の勉強になると思う。




ここまで読んでみて、どうでしたか?
少しは気分が落ち着いたでしょうか。
意外と人生って道が細かく分かれていて、
みんな同じ方向に進まなくても良いな、と思えたでしょうか。



不登校で外に出ると、同級生に心無い言葉をかけられる事もあるかと思います。
そんな時は「あなたに私の気持ちはわからない」と言い返してやりましょう。
あなたにできない経験を私はしていますが、何か?位の心持ちでOK!




いじめも現代は複雑化してるし、自分に子供がいないからアドバイスも的確かわからないけれど…
悩んでここに辿り着いた人の助けに少しでもなれれば嬉しいです。

辛い時逃げる事は生き延びる為の自然な行動です。
読んでくれてありがとうございました!




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