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悪魔と出会った話

今回はちらっと触れてきた薬物依存症に陥った話を掘り下げて書くよ!!
私が依存に陥ったのはベンゾジアゼピン系のお薬。まずベンゾジアゼピンについての説明をします。ざっくり言うと睡眠薬や抗不安薬に含まれている成分のこと。
サイレースやデパスなどは聞いたことがある人が多いかもしれない。不安によく効き、筋弛緩作用もあるため肩こりにも効果がある。

私が初めてベンゾ系の薬を飲んだのは、高校一年生のとき。学校で人の視線を感じると震えが止まらなくなってしまったので、薬物療法をすることになった。
初めはベンゾではない薬を出されていた。でも効果は見られず、そこで初めてベンゾを飲むことになった。
速攻で効いた!!!不安とか緊張とかどこかに行って、もはや楽しくなってくる。震えもすぐに止まった。
ただ高校生の頃は、母が薬を管理していたのでODなどをすることはなかった。

転機は、大学生になり一人暮らしを始めた時だ。私は新しい環境というのが本当に本当に苦手だし、1人きりの部屋は不安を掻き立てた。多めに薬を飲んだら、楽になった。大学で通い始めたメンクリの主治医にもうまいこと言って、処方できる最大量の薬を得ることができた。
しかし、薬には耐性があるのだ。普通の量では効かなくなってきた。まずい、と思った私はネットで買うことにした。その頃は、まぁグレーだけど、まだネットで買うことが可能だったのだ。そうして、処方箋とネットの両方を駆使して、わたしは大量のベンゾを手に入れられた。

そしてまた転機。ネットでベンゾジアゼピン系の薬を個人輸入することが規制された。でもでもでも、もう私は処方箋なんかじゃ足りないよ!!と思って、Twitterのお薬もぐもぐタグを漁った。お薬もぐもぐタグというのは、おおかたこの薬を譲りますだったり、この薬ありますか、みたいなやりとりに使われるタグだ。そこで私はまたベンゾを買うことが可能になったのだ。ただ、ネットの比にならない値段だった。もしあのとき風俗をやっていなかったら、そこで生活は破綻していただろうな。

また突然状況が変わる。白目を向いて痙攣しながら意識を失いぶっ倒れた。それが何度か続き、初めはてんかんではないかということになり、脳波の検査もしたのだがてんかん???みたいになった。てんかん特有の脳波の異常がなかったのだ。結果的にそれは、ベンゾの離脱症状だったことが後々判明する。

依存にも2種類ある。精神的に依存することと、身体的に依存すること。わたしはそれを兼任しちゃってる状況だった。つまり、ベンゾの成分が身体から抜けると、意識を失い痙攣発作を起こしてしまう、身体依存もどっぷりだった。

まぁその後なんやかんやあり、医療保護入院という形で薬物依存症の治療が始まった。今まで飲んでいたベンゾは短い時間で強く効くものだったから、それを長期作用型に変えることで発作を抑えるという形に落ち着いた。
主治医には、薬を完全にゼロにすることは一生無理だと思った方がいいと言われた。

そして私は今でも毎日薬を飲む。そうしなければ、外で倒れる可能性もあるし、家の中で倒れたとしても運が悪ければ嘔吐物が詰まって死ぬからだ。
薬を飲んだところで、初めみたいな、効いてる!!!!みたいな感覚はもう全くない。

今、ベンゾを飲み、日常的にODをするような人がもしいたら、私のことをおもいだしてね!!


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