死んで欲しい人間の話
わたしには死んで欲しい人間がいます。唯一ひとりだけ。その人は私の祖母であり、私はそのひとの孫にあたります。
とにかく死んで欲しい。
今まで何となくそんなことは言ってきたけど、ここまで直接的な言葉は使わなかった。過去に囚われ続けるなと父親にも言われたし、家族なんだから、というまじ定型文な意味わからんことも言われてきた。
でも死んで欲しいんだもん。
その人と血が繋がっているのも嫌だ。顔も見たくない。同じ空間に居たくない。中学生の頃は夕飯を一緒に食べたくないから、夕飯を抜いてた。1