うつ、非定型うつ、プチうつ、躁うつ、誰にでも起こりうるうつ状態をセルフチェックする
うつ病の種類
一言にうつ病と言っても、症状によって病名が変わったりします。
病名が変われば飲む薬も変わります。一度セルフチェックしてみましょう。
<メランコリー型うつ病>
典型的なうつ病がメランコリー型うつ病です。定型うつとも言います。
楽しかったことや嬉しい出来事が起こっても、憂うつな気分を感じます。
趣味なども楽しめなくなります。疲労感だけが増してきます。
不眠、食欲不振、気分の落ち込みが2週間以上続くと要注意です。
<非定型うつ病>
現代型うつ病、新型うつ病とも呼ばれています。
20代から30代の女性に発症者数が増加傾向です。通常のうつ病とは少し違いがあります。
楽しいことをする時は気分が良くなり、ストレスを感じ始めると気分が落ち込みます。
なんでも他人のせいにしがち、過眠、過食、体の重みなどが症状に出ると要注意です。
<季節型うつ病>
こちらも非定型うつ病の一つです。季節型感情障害とも呼ばれています。
冬に症状が出てきて、春先に回復するのが「冬季うつ病」です。
冬季うつ病の主な原因は、日照量の不足です。セロトニンの合成速度を低下させます。
規則正しい生活とトリプトファンを含む食品を積極的に摂取するべきです。
夏場に症状が出てくるのが、「夏季うつ病」です。
夏季うつ病は夏バテとよく似た症状を持ちます。倦怠感、体の重み、無気力などです。
暑過ぎるストレスによって発症してしまうため、エアコンを使用しましょう。
<プチうつ>
軽症うつ、プレうつとも呼ばれます。うつ病に比べて症状が軽く、うつ期も短いです。
疲労感、頭痛、気分の浮き沈み、胃の不快感、過食、過眠などの症状が出ます。
プチうつは早期に治療することで、治ることが多いです。薬物療法になります。
長く放っておくと、慢性化して治りにくくなるので注意が必要です。
<躁うつ病>
うつという名前が付きますが、うつ病とは異なるのが躁うつ病です。
双極性障害の名前で知られています。躁とうつを繰り返します。
躁状態のときはハイテンションで活動的になり、体の調子も良くなったように感じます。
眠らなくても大丈夫だったり、お金遣いが荒くなったりと気が大きくなってしまいます。
そこからうつ状態に入るため、気分の落差が大きいです。
躁状態とうつ状態が激しいⅠ型と、軽躁状態とうつ状態のあるⅡ型があります。
躁状態からうつ状態に転じるタイミングが最も危険が大きいとされます。
うつ病と双極性障害では、治療薬も違います。
ストレスケアをする
多くの場合、うつ病の発症はストレスが大きく関係していると言われます。
辛い出来事だけでなく、移転や結婚などの転機がストレスになることがあります。
そのため、過剰なストレスを防ぐ環境を整備し、早めのケアをしなければなりません。
体からのサインを無視すると、悪化して重度のうつになる可能性が出てきます。
<かかりつけ医を持つ>
居住地域で気軽に相談できるお医者さんの存在は重要です。
専門外だとしても、いろいろと相談に乗ってくれると思います。
必要に応じて紹介状を書いてもらい、専門の病院を受診することになります。
<サポートを受ける>
自分だけで抱え込んでしまうと悪化させてしまう恐れがあります。
時には相談することも大切です。
身近に相談相手がいない場合でも相談機関があります。
全国の精神保健福祉センター、役所の福祉課などを頼ってみてください。
どうにもならないことは、外に助けを求めたほうが早いです。
人に悩みを話すだけでも、かなりすっきりします。
<セルフケアをする>
日常にちょっとした変化を取り入れることで、ストレスを緩和することが可能です。
例えば、髪を切ってみたり、美味しいものを食べたり、日帰り旅行に出かけたりします。
森林浴や軽い運動もおすすめです。ほんの少し非日常を取り入れるのがポイント。
普段、神社に行かない人は是非足を運んでみてください。
気分転換に最適です。