僕と星を見に行こうよ。
「着いたら星が見たいなあ。」
少し遠出して彼の大事なまちにお出かけ。
その電車の中で話したこと。
わたしは小さな頃から星の図鑑をクリスマスプレゼントにもらうくらい夜空が好きだった。(天体の勉強は思ったより難しくて全然頑張れなかったけど)
でもわたしの住んでる街は都会で、全然星が見えない。
それでもオリオン座が見えるだけでわたしはとっても嬉しい。
今お出かけしてるところはもっと明かりが少なくて、夜静かな町に向かう。
いよいよ町についた。
でもお腹がペコペコだったからファミレスでごはんを食べる。
ちょっと駅から離れてるから、車で移動した。
ごはんを食べるときの話に夢中になってしまって、星のことなんか頭になかった。
そのまま車で宿泊先にうつって、のんびりしてたら彼が
「お散歩に行くよ」
なんで?この寒い中。お風呂入ったらいいじゃん。
「星見に行くんだよ!見たくないの?」
覚えててくれた。電車の中での話。これだけですごく嬉しくて小躍りした。
でも、
外に出てみたら思ったより雲が多くて。
彼は寒い中わたしを連れ出したことにしょんぼりしちゃったんだけど、
わたしは気持ちだけで嬉しかったし、明日もあるから今日は寒いけど、お散歩を楽しむことにしたんだ。
彼の小さな頃の話とか、家族の話とか、友達の話とかゆっくり話して戻った。
次の日、起きてみるとすんごくいい天気!
わーい!晴れててとっても綺麗!
お昼間のお出かけも楽しすぎたし、天気が良いだけでいつもよりずっと幸せだった。
そして夜が来る。お腹いっぱいごはんを食べて、またお風呂に入る前にお散歩に出かけた。
彼が昨日案内するね。って言ってくれてた真っ暗なところに向かって一緒に歩いた。
もうその時から空一面に星が…!
目の前だけじゃないんだよ。真上も、後ろも、どこをみても星がたくさん。
なんて綺麗なんだろう。彼が手を引っ張ってくれなかったら間違いなく転んでると思うくらい上を見ながらお散歩した。
彼が連れてきてくれた場所は、
畑と畑の間の小川にかかった石橋。
そこにストン。と座って
「ここなら綺麗に見えるよ」
「よく考え事する時ここまで歩いてきたんだ」
彼のエピソードと一緒にこの場所で綺麗な星を見て、
念願の寝転んで星を見るを達成した。
あれが冬の大三角だよ。
あの砂時計の形になってるのかオリオン座で、左に行くと双子座。
右上にあるのは牡牛座。
三角の下にあるのはおおいぬ座だよ。
今日のために復習した星座表を浮かべながら、
今まで星座を見てこなかった彼に一つずつ教えてあげた。
恋人が出来たらやりたかった。一番やりたかった。
夜空を見上げて星座の話をすること。
しかも、私の願い以上。彼の大事なところでできるなんて。
幸せすぎたなあ。これだけで数年生きていける。
そんな幸せを叶えてくれてありがとう。
これからもずっとよろしくね。
大好き。