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不安なときは、元気をもらう。『ヴィオラ母さん』ヤマザキマリ
今朝、Twitterのトレンドにヤマザキマリさんの名前があってびっくり。一体どうしたのかと思ったら、NHKのあさイチって番組にゲスト出演されて、みなさん、ヤマザキマリさんのパワーをもらって「うれしい!」とか「元気でた!」とかコメントしてる。こっちまでうれしくなる。
昨年出版された『ヴィオラ母さん』のサブタイトルは、ヤマザキマリを育てた破天荒母・リョウコ。ヤマザキマリさんは知人に勧められてから大好きで、ほぼ読んでいて、そこにはパワフルなお母さまのエピソードもちらほら出てきてはいたけれど、まとめるとすごい迫力。パワフルなヤマザキマリさんのそれは、お母さま譲りだったことがよくわかります。
両親の反対を押し切って、好きな人と結婚したけど旦那さんに先立たれて。娘を2人育てていくのに、知り合いもいない北海道でヴィオラ奏者としてがんばって、自分の夢も妥協しない。今から何十年前の世間も今より遥かにうるさい時代に。いくらおおらかな北海道とはいえ。すごすぎる。
いわゆる、普通のお母さんではなかった母リョウコ。それでも、母親としての背中を見せて、ヤマザキマリさんをりっぱに育てたお母さん。そして、ヤマザキマリさんがイタリアから息子連れて帰ってきたときには、何もいわず娘と孫をしっかりサポートした母。たくましくて、芯があって、とっても素敵です。私も、そうありたい。
リョウコさんは、朝ドラ『カーネーション』のヒロインのモデルになったコシノアヤコさんみたい。というか、戦前から戦後にかけては、彼女たちのような女性たちがいっぱいいたんですね、きっと。そして、女手一つで世界に羽ばたく女性たちを育てあげた。すごいなあ。
私はといえば、これまで10年近く仕事をしてきた場所の契約が終わり。一時的にアルバイトすることになったときに『ヴィオラ母さん』を読みました。元気がないとき、不安なときには、ヤマザキマリさんの本を読んで充電するのがマイルール。いままでやったことない仕事をがんばったおかげで、新しい知見が広がって、1年後に新しいお仕事につながりました。感謝。