かわいすぎるヒンドゥー神像の世界。『交感する神と人』国立民族学博物館
昨年に続く民博デート。今回は、娘も行きたいというので女子会になってしまいましたが、万博公園は紅葉もきれいで、展示もすごく楽しくて、エネルギーチャージ100%って感じです。ちなみに前回はモンゴル展でした。
インド映画をそこそこ見ているわりに、私はインドの神様はシヴァとラーマとガネーシャくらいしか知りません。しかも、ガネーシャって書店に並ぶベストセラー本の表紙でみたことがあるだけ。
そんな私でもオッケーと言ってくれるように、入り口にはガネーシャ像(右)が!うれしすぎます。説明を読むと、ガネーシャって、シヴァ神の息子だったんですね。しかも長男。
ちなみに、破壊と再生のシヴァ神は、成田美名子さんの『CIPHER』で知りました。主人公の祖母がインド系って設定だったので。学生時代に『ラーマーヤナ』もチャレンジしましたが、こちらは見事に挫折しています。
キラキラで不思議な神様たち。ヒンドゥーの神様たちには、可能な限りキラキラに飾るのが信者たちの努めなのだそう。追加料金のキラキラがどれだけ可能か。信仰心(&甲斐性)が試されるインドです。
でも、私はキラキラしてない絵が好きかも。下の絵は、クリシュナ。魔王を滅ぼすために生まれたヴィシュヌ神の化身で、牧畜民の中で育って奇跡をおこすとのこと。フルートや踊りの名手でラーダーとの熱愛が有名だとか。絵本みたいでかわいい。日本の絵巻物みたいなものかな?
ガネーシャがなぜか象なら、ハヌマーンは賢いお猿さん。猿は頭がよくて人間に似ているから知恵のヴィシュヌ神の化身ってわかりやすい。そして、ラーマ神の従者なんですね。木彫りの像がかわいすぎる。
ドゥルガー女神はシヴァ神の奥さんパールヴァティーの別の姿。他にもいくつか別の姿があるらしいのですが、武器を持って、魔神を殺す勇ましい流血の絵が多いです。なんか、他のどの男の神様より強そう。結構好きかも。
大きな神様の像やシンボルを拝むだけじゃなくて、10センチくらいの小さい神様の像を自宅に飾ったり持ち歩いたり、神様のシールを貼ったり、マッチ箱にも神様の絵を印刷したり。マジョリカタイルだったり。ヒンドゥーの神様は日常に溢れていて、撮影OKだし、民博は天国みたい。楽しい。
そして、今回一番インパクトあったのが環境に配慮したガネーシャ。お祭りで川に流すガネーシャ像が環境破壊になるから、自然由来の素材でつくられているエコ仕様。好き。
というわけで、国立民族学博物館の特別展のインドの神様で2時間以上楽しめました。お土産に図録を買ったのはもちろんのこと、『月刊みんぱく』の特集号とヒンドゥーの神様相関図が一目でわかるクリアファイル(福岡アジア美術館作)、そしててんびん座さん向けのジャスミンのお香を買って、ジャガンナートをお迎えしました。
ジャガンナート(世界の主)は、もともとインドの東海岸の土着の神様だったのがヒンドゥーの神様に合流したのだとか。これまで私の仕事部屋の守護神は、沖縄のシーサーと秋田のなまはげのツートップでした。ここに、インドのジャガンナートが加わると鉄壁のトライアングル。
インドのシャーマンとかお祭りの動画も楽しいし、アクセサリー類はきれいだったし、とても紹介しきれないほど充実した特別展。12月5日で終わってしまうので、可能な方はぜひ。紅葉も見頃で日本庭園もきれいだし、バラ園もちょうど満開でした。ランチも美味。
愛知の陶磁美術館も、福岡のアジア美術館もそのうち行きたいぞ!