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近代日本の国民教育の残滓。『中学入試国語のルール』石原千秋


小6の娘が「どうして小学校の教科書っておもしろくないの?」と聞くようになったので、国語のことなら石原千秋さんの本だろうと、彼の著書の中から、娘が理解できそうなものを選んですすめてみました。

以前、友達が貸してくれた新書『「大きなカブ」はなぜ抜けた?』も楽しそうに読んでいたので、まあこのラインならいけるだろうと。もちろん、若干の不安もありながら。

そしたら、ものすごく納得のいく内容だったようで「すごくよくわかった!」とうれしそうに報告してくれました。なぜ、自分がおもしろくないと思うような文章ばかりが、教科書や試験問題に採用されるのか。それは、教科書をつくる側の「大人の事情」があったり、試験問題の出題者の側の希望があったりするから。

特に、試験というのはペーパーテストを介した文通的面接のようなもので、「○○な学生が欲しい」という要求をかなりストレートに反映させるものだから。テストを受ける側としての学生目線だけでなく、中学生になったら、テストをつくる側の大人目線も習得してくれるとうれしい。

さて、この後は、何を娘にすすめようか? 他の教科の関連する新書か、それとも石原千秋さんのシリーズか?
中学生になって、朝読書の時間が減ったと嘆いている娘にエールをおくれるように、ちょっと背伸びできるような専門的なものを勧めてあげようか。



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