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夕遊の本棚

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ひと仕事終わって、おいしい珈琲や紅茶を片手に読みたい本。仕事で読む本。とにかく、たくさん読みたい、楽しみたい私の本棚をご紹介します。
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2022年3月の記事一覧

一筋縄ではいかない登場人物が魅力。『蟲愛づる姫君の婚姻』シリーズ。宮野美嘉

こんな前振りから想像する内容とは、全く、本当にいい意味で裏切られました。登場人物かもう、…

夕遊
2年前
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小気味よい日本語の深いエッセイ。『越境 ユエジン』東山彰良

東山彰良さんは直木賞をとった『流』がすごくおもしろかったし、その後に読んだエッセイ『あり…

夕遊
2年前
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香港を舞台にしたミステリはイギリス風でもある。『13・67』陳浩基

評判は良かったし、なんせ天野健太郎さんの翻訳なので、とても期待して読みました。彼が翻訳す…

夕遊
3年前
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塾の勉強に夢と希望があった時代。『みかづき』森絵都

昭和36年から平成へ、塾をめぐる先生たちの熱意や家族の物語。各章ごとに結構時代が跳んでい…

夕遊
3年前
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イメージ戦略が「事実」として歓迎された話。『日本の古都はなぜ空襲を免れたか』吉田…

京都や奈良が文化都市だったから、空襲がほとんどなかったという話は、たまに聞きます。昔ほど…

夕遊
3年前
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スポーツだけしていられる世の中になれたらいい。『国家とスポーツ 岡部平太と満州の…

『スポーツから見る東アジア史』が、予想に反してめちゃくちゃ政治だった高嶋先生の前作。こち…

夕遊
3年前
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戦争があると、本が焼かれる。『書物を焼くの記』鄭振鐸

以前読んだ『戦地の図書館』では、ナチスが「ドイツらしくない」有害図書を焼いた話が、強烈な印象で迫ってきました。でも、そういう本を焼くみたいな話は、中国古代の焚書坑儒もありますし、日本でも戦前は危ない本を持っていると逮捕されました。戦争があれば、いつでもどこでも本は焼かれます。 最近、岩波書店で復刊が話題になった名著『書物を焼くの記』を、せっかくなので、図書館の初版で読んでみました。なんと、1954年出版。かなり紙が黄ばんで、ザラザラしました。大昔の新書なので、字も小さかった

マンデラと南アフリカの闘い。『インヴィクタス 負けざる者たち』ジョン・カーリン

映画『インヴィクタス』の原作。タイトルは『PLAYING THE ENEMY: Nelson Mandela and the GAME…

夕遊
3年前
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かわいすぎるポーランドの絵本。『<きもち>はなにをしているの?』

ポーランドのステキな絵本。とにかく、絵がかわいいです。 そして、文章ももちろんステキ。 こ…

夕遊
3年前
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