【歳時記と落語】年の瀬
いよいよ旧暦でも年の暮れになってきました。昔やったらいまごろは、年の瀬の忙しい盛りということになります。何が忙しいかといいますと、昔は商売というのは大体が掛売りの節季払いというやつでして、大晦日が一年の支払いの最後ということいなってますんで、これをとりっぱぐれますと、商売人の方はエライ損です。払う方は払う方で、どないかしてこれを乗り切ってやろうと考えるもんも、まああんまりおらなんだとは思いますが、ないわけではなかったんでしょうな。それが落語の「掛け取り」の笑いの根底にはありま