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【蕎麦屋で発見】謎の葉っぱ『のりな』の天ぷらと、話し方という付加価値

先日、蕎麦屋に行ったときのこと。

天ざるそばを注文したのだけれども、その天ぷらの中に、見たことも無い葉っぱの天ぷらがあった。

見た目はキュウリの葉と紅葉の中間のような形で、味は”えびせん”のような香ばしさがある。

揚げたてのそれは、味も食感もスナック菓子のようで、やみつきになる。

あまりにも美味しい謎の葉っぱの正体が知りたくて、店員さんに尋ねてみた。

店員さんは「あれは、の り な と言って、畑の脇に生えているんですよ」と教えてくれた。

こうして文章にすると伝わらないだろうけど、説明してくれた店員さんの声のトーンや話し方が実に穏やかで、優しさにあふれた感じがして、一言交わしただけでも何とも良い気持ちになった。

美味しい食事を提供してもらった上に、ちょっとした会話で心を満たしてもらえた。これが付加価値なのだろうなと思ったのだ。

今の時代、タイパ・コスパという考え方が流行っているから、つい忘れてしまいがちだが、成果をあげるには付加価値の有無が大きく影響する。

無償でモノやサービスを提供することを付加価値とする企業も多いのだが、あの蕎麦屋の店員さんのように言葉1つだけで顧客を喜ばせることだって立派な付加価値だ。

言葉を交わしたのはほんの数秒だけど、天ざる蕎麦に払った対価以上のモノを与えてもらったような気がした。


ところで、家に戻ってから『のりな』を調べてみたのだが、Google先生に尋ねてもヒットしないので、きっとその地域ならではの呼び方なのだろう。

正式な名称を知っている方がいたら是非教えていただきたい。

ほのかに広がる”えびせん”のような香ばしさと、揚げたてのサクサクした食感が忘れられないのだ。


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