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自尊感情を回復するには?

自尊感情という言葉をご存知だろうか?

簡単に説明すると、自尊感情というのは「自分自身をどの様に評価するか」という基本的定義となる。

この自尊感情が高いと、人に振り回されず堂々としていられて人生ハッピーになれるとされている。

では、どの様にして自尊感情を高めるのかというと、それには自尊感情を構成する3つの要素(自己有用感、自己調整感、自己安全感)を満たす必要があるようだ。

それでは、それらの要素が一体何なのか?
どうすれば満たせるのか? について1つずつ見ていこう。


自尊感情を構成する3要素

自己有用感

自己有用感とは、自分が他者や社会に役立っている、貢献している等、自分が有用であると感じる感情のことだ。

自己有用感は換えの効かない職業に就くことや、周囲から能力を認められると高くなり易い。

そのため、大前提として自分の役割と居場所があるということが特徴でもある。

もし、役割も居場所も無いということなら、ボランティア団体でもサークルでも良いので人と繋がりを持つ所から始めると良いだろう。

そうした繋がりの中で人助けをしたり、募金や活動(仕事)を通じて社会に貢献するといったことも自己有用感を高める手助けになるはずだ。


自己調整感

自己調整感とは、望み通りありたいとか、自分らしくありたいとする本能のことで、この本能が満たされると自尊感情は自ずと高まる。

田舎の野山を駆け回って育った人の方が、都会の一流企業で働く人よりも自己調整感が高いといったことがあるのだが、このように自分の人生の裁量権を握っていることが自己調整感を高くするためには重要になる訳だ。

自己調整感が低い人は裁量権の無い生活(仕事)をしているか、若しくは他人に依存していて自分で意思決定していないという場合が考えられるので、出来るだけ自分の意思を尊重する決定を行うと良いだろう。

それでも選択・決定が出来ないという人へアドバイスだ。

この世の中には正しい選択などない。

大事なのは、どんな決定をするかより、決定した後どう行動するかだ。

また、脳科学的にはどんなに論理的で理性的な決定でも、感情が満足できていなければ賢明とは言えないらしい。

心の声を頼りに意思決定すると自尊感情を高めることが出来るだろう。


自己安全感

自己安全感とは持続的に安心感を得られることだ。

つまり、天敵のいない安全な環境で生活していれば自然と高めることが出来るものだ。

一方、自己安定感が低い人たちと言うのは、愛情に飢えている場合や虐待のトラウマやPTSDを抱えているケースが考えられる。

また、人は必要とされていないと不安になる生き物なので、例えば他人から冷たくされたり批判されたりしたときなどは、一時的に大きく自己安定感を損ねることがあるかも知れない。

しかし、大抵の人の場合アイデンティティは1つじゃない(家庭・職場・サークル・マンションの住民・地域 etc)ので、1つがダメになったからと言って全てがダメになった訳ではないということを認識していると、傷口は最小限に抑えることが出来るだろう。


おわりに

ここまで自尊感情を構成する3つの要素について述べてきたが、要するに自分の心(欲求)を満たせば、自ずと自尊感情が高まるということが言える。

見方を変えれば自尊感情は心のバロメータということになる。

ネットやスマホの普及で常に他人と比較され、他者の評価に依存しがちな世の中だからこそ、高い自尊感情を得るためには自分の心の声を拾って、自分で満たす必要がある訳だ。

そのためには理由や条件付けすることなく、ありのままの自分を愛しても良いと思うのである。

自分の価値は、必ずしも他人から認められなければならないものではないのだ。


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