こんなに広い宇宙には
連詩『こんなに広い宇宙には(後)』
もう1人の自分を見つめて思う
出会わなければよかったと
もう1人の自分が
こんな小さな星の中に
本当に存在していたなんて、と
もう1人の自分のあふれる笑顔に
真っ暗だった日々は
より黒く 隅々まで塗り潰されていく
もう1人の私に
出会ってからというもの
変わらざるを得なかったのです
子供の頃から愛されて
大人になっても大切にされ
生きてきたもう1人の自分
誠実に生きているもう1人の自分が
すでにこの星に存在しているのですから
不誠実な自分が存在する意味など
いったいどこにあるのでしょう
僻んでそっぽを向くばかりの自分が
笑顔で前を向くもう1人の自分に
出会うことが無ければと
今日も机上の“自分の存在を消すもの”を見つめ
肘掛椅子に座り夢想してから
決行するのかしないのか
思考の海に溺れ ゆうらりと 漂い流されているばかりです
山根あきら|妄想哲学者🙄 さん
雅なお誘いに思わず参加しました。
(前)に寄せるつもりでしたが力量不足で叶わず。
あまりお待たせするものではないので投稿します。
楽しませて頂きました。
SATOSHI さんの下記の記事を参考に、難解な作品を何とか紐解かせて頂きました。ありがとうございます。
キータン🦋 さんの、いつまでも印象に残る素敵な画像を使わせて頂きました。ありがとうございます。
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